始まりは庭や畑のごみ「どうしよう?」から。わが家のコンポスト4選
コンポストのある暮らしを始めたのは、今から5年ほど前のことです。
庭の剪定くず、家庭菜園で出た野菜の残渣(食べられない部分や、収穫後に畑に残る葉や茎)の始末に困り、庭の端に枠組み式のコンポストを作ったのがきっかけでした。

植物の仕事をしながら、都心でできる小さな畑のある暮らしを模索しています
ちょうど自宅で行っているフラワーレッスンでも、花を活けた後に出る葉や茎などの切り花の残渣が日々たくさん出ていたので、大きなサイズを設置することにしたのです。
DIYで簡単「枠組み式コンポスト」
枠組み式コンポストの使い方は簡単、高さ30cmほどの木枠(直径90cm)を積み重ねたら、そこに残渣をそのまま投入していくだけです。
特に混ぜることもなくその時に出た残渣を積み重ねていけば、自然と土に還っていきます(私は分解を促すために土や米糠を加えることもあります)。

木枠を左右へ動かして管理する「枠組み式コンポスト」。DIYで簡単に作ることができる
木枠の上までいっぱいになったら投入をストップ。次からは隣に用意しておいた別の木枠に入れるようにします。
生の植物残渣はほとんどが水分なので、すぐにカサが減っていき、時間の経過とともに徐々に分解が進んでいきます。
積み重なっていた一番上の木枠が取れるくらい減ったら、その枠を隣の新しい方の枠に重ねていき、古い方の残渣は寝かせて分解されるのを待ちます。1年ほど経ったらほとんど土(堆肥)になっているので再利用します。
こちらは、分解はゆっくりですが大きなものでもたくさん入れることができるので、お庭や畑があったり、大量の植物残渣を処理したい人におすすめです。
朝のひと手間で生ごみが分解「キエーロ」
他にもわが家には、用途の違ういくつかのコンポストがあります。
キッチンの生ごみ用のコンポストには「キエーロ」という木枠の蓋付きのコンポストを夫にDIYで作ってもらいました。

キッチン生ごみ専用に使っている「キエーロ」
キエーロは葉山在住の方が考案された、土の中の微生物の力で生ごみをスムーズに分解していくタイプのコンポストで、枠内で場所を変えながら土の中に生ごみを埋めることで、毎日投入していくことができます。
うちのキエーロは横幅1.3mで割と大きいサイズにしました。1日ごとに横にずらしながら生ごみを入れ、一周まわって元に戻るとそこの生ごみは無くなっているという仕組みです。
土を被せるので、においはありません。魚や肉の骨、食べ残し、傷んだもの、天ぷら油、汁物など有機物ならなんでもOK。
生ごみを入れていたボウルを水でゆすいだら、その水もざっと流し込みます。
適度な水分も発酵、分解に必要なのです。朝入れるだけでほとんど手がかからないので、生ごみの処理に重宝しています。

決して美しいとは言えない画像ですが(笑)白いのは卵の殻。分解が遅いものは残っていても問題はありません
生ごみは分解されて素早く消滅していき、中の土が増えて出来上がった堆肥を持ち出す必要はありません。
毎回土を被せるのでにおいもなく、手間もかからず、忙しい方におすすめの生ごみ用コンポストです。コンポストを一台だけ選ぶとするならば、私の場合はキエーロ一択ですね。
畑仕事に便利な小さめ「枠組み式コンポスト」
近所に借りている畑にも、一度にたくさん片づけた野菜残渣を入れるために、もうひとつ枠組み式コンポスト(庭のものより少し小さいサイズで)を設置しました。
畑の片隅に山積みにしてもいいのですが、見た目もすっきりするし、いずれ堆肥を使うときにも便利です。
狭い貸し農園に発明!「畑用移動式コンポスト」
そして、最後のコンポストは貸し農園用に使っている小さなもの。貸し農園は一区画がとても狭く、キャベツの外葉や虫が入ってしまったピーマンなど、ちょっとした残渣を捨てる入れ物や場所がありません。
そこで思いついたのが、この「畑用移動式コンポスト」。大きめ(直径30cmほど)のプランターの底をくり抜いて、市販の丸い金網をはめた至ってシンプルなものです。

ジャガイモを掘った後の畝へ移動したコンポスト。この畝を使う時はまた別の場所へ移動させる
使わない場所や通路に置いておき、邪魔にならないところに都度、移動できるというもの。
なぜ下の部分を網にしているかというと、ミミズなどの分解者が地面と行き来できて、しかも分解された堆肥が自然に下にこぼれるので、そこの部分は肥沃になり微生物もたくさん住む土になるというわけです。
都心の小さな菜園ならではの畑用コンポストなのではないでしょうか。これは我ながらいい発明だと思っています。
自分の性格や暮らしに合わせて、無理なく続けられるものを
コンポストは、環境や使い手によってさまざまな種類があります。
私もこれまで電動タイプのものや室内で発酵させるタイプのものなどいくつか使ってきましたが、今ではこれらに落ち着いています。
私が選ぶ基準は、「日々時間をとられない」「面倒でない」「ランニングコストがかからない」「おおらかに適当に使える」「発酵臭(苦手なのです…)が無い」。
自分の性格や暮らし、住環境に合わせて、無理なく続けられるものを選びたいですね。
次回は、さらに詳しい使い方についてお話ししたいと思います。
さとうゆみこ
フラワー&グリーンスタイリスト。「green & knot」主宰。フラワーショップやインテリアショップ勤務、専門学校の講師を経て、現在はフラワーコーディネイトやグリーンアドバイザーのほか、植物にまつわる幅広いジャンルで活躍。自宅で定期的に行なうフラワーレッスンも好評。都心の家庭菜園で、小さな循環型暮らしを模索中。
インスタグラム:@yumikosatooo



