子どもと向き合いながら考える、3.11のこと
東日本大震災から15年の月日が経ちましたね。あの年に産まれた子どもが15歳。
テレビを観ていたら、そんな15歳の少女が語り部の役目を受け継ぎ、記憶のない震災ではあるけれど未来への希望を語っていきたいと話していました。
「自分には体験は語れないけれど、希望を語れる」
そう話す彼女の、大人たちの心の底にある重石をぐっと引っ張り上げてくれるような、まっすぐな眼差しが印象的でした。

心の復興は時間のかかり方が人それぞれなんだと教えてもらったことがあります。月日が経てば癒されるわけではない。
月日が経ったからこそ、あの日置き去りにしてしまった自分の感情に向き合えるようになり、自分がどれだけ傷付いたかを再確認する人だっているんだと。
3.11との向き合い方は、これからもっと様々なものになっていくんだろうと思います。
私はいつもこの日が近づくと、神経質になり家族に迷惑をかけているのですが、子どもが産まれてからここ数年は、せめてこんな私だって子どもに教えられることがあるはずだと思うようになりました。
身を守る術、地震に対する知識、あの日見た出来事、そしてふるさとの福島のこれからのことも。
子どもの頃、じいちゃんが話してくれた戦争の話を今でも覚えています。そんなふうに子どもたちの記憶に残って欲しいと思うのです。
そしてその話が子どもの友達に、恋人に、家族に、これから続く人生の先々で伝播していってくれたらいいなと思います。
子どもができてからは特に地元福島へ帰る機会も増えて、子どもの目線で福島を見ることができて楽しいです。
とにかく子どもは福島で遊ぶのが大好き。公園、屋内施設、食べ物、全部が好きみたいです。
夫は魚が大好物なんですが、今回は常磐ものをたくさんゲットして魚尽くしの夕飯にしました。子どもも肉より魚派なのは、常磐もののおかげかもしれませんね。

魚がうまい、米も野菜もうまい、日本酒がうまい、果物もうまい、温泉がたくさんある、海あり山あり猪苗代湖ありの最高の場所ですよね。
私はなにより地元のばあちゃんじいちゃんたちと話すのが大好きです。世話焼きで、すぐお土産くれて、シャイでやさしくて義理堅くて我慢強い。
私のDNAにもそんな美点がちゃんと受け継がれているといいなと思います。
そして出会ったそんな人たちのように、さりげなく誰かを元気にできるような人になれたらいいなと思うのです。


白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。





