(『天然生活』2025年4月号掲載)
仲のいいスタッフたちとともに、海外へも商品のよさを広めたい
この日訪ねたのは、ハンコやペーパーバッグ、マスキングテープといった紙ものが人気の文具メーカー「水縞」の事務所。メンバーはデザイナーで代表を務める植木明日子さんを含め6名で、うちひとりは昨年からオランダ在住です。
商品はミュージアムショップやライフスタイルショップに卸しているので、17時の集荷に間に合わせるため、仕事中は黙々と作業。

ポチ袋やペーパーバッグ、自在ハンコ、マスキングテープは、長く続く人気商品。右に並んでいるのは「大人の才能発掘ノート」などユニークな発想でつくられたノート類で、続々とシリーズ化

ペーパーバッグの仕上げをする植木さん。折りやのり付けを機械で行う商品もあるが、インクが落ちやすいものや汚れやすいものは、手作業で行う
12時のランチタイムがおしゃべりに花を咲かせる唯一の時間です。事務所は飲食店の多い街にあるので以前はみんなで外食していましたが、コロナ禍以降は、お弁当を持参するようになりました。

左手前から、デザイナーの植木明日子さん、デザイン補佐・広報担当の永井理菜さん、出荷担当の鈴木貴子さん、河口さくらさん、商品管理担当の三好理沙さん
「スタッフのほとんどが犬か猫と暮らしているので、ペットのことはよく話題にのぼります。あとは推しがいるスタッフがライブに行った話などを聞くのも楽しいですね」(植木さん)
三好さんと鈴木さんのお弁当に同じ「しょうが昆布」が入っていたので、聞けば、おいしいものの情報交換もよくするそう。皆さんの仲のよさが伝わってきます。
少数精鋭で生み出す、唯一無二の文具
大手メーカーでは大量生産が当たり前の文具ですが、水縞では制作過程の随所に手作業を含み、小ロットでオリジナリティーのある商品を生産しています。人気商品は「自在ハンコ」です。
「あてずっぽうに押してもいい感じにまとまる抽象的な模様や、手帳に使う人に向けて、あればいいなと思うモチーフをデザインしています」(植木さん)

アクリル台に、貼って剥がせる樹脂製のモチーフをセットできる「自在ハンコ」。絵柄がかわいいことに加え、スタンプする際、透明なので押したい場所がよく見えて使いやすいと評判
内職からスタートして、手先の器用さを買われてスタッフになった河口さんや、英語が堪能な永井さんなど、少数精鋭のスタッフで目指すのは、欧米への販路拡大。
「売上の2〜3割は海外です。マネージメントスタッフがオランダに移住したので、これからは欧米でもイベントなどを行っていけたらと思っています」(植木さん)

植物モチーフのポチ袋とペーパーバッグ。折り線が入っているが、紙が薄いため、折る作業は繊細さを要する。機械プリントだが、ひとつずつハンコを押したようなかすれ具合が独特の存在感

同社製品を使用したギフト包装の見本。チェック柄など好きなペーパーに、自在ハンコをランダムにスタンプすることで、オリジナル柄の包装紙をつくることができる
〈撮影/林 紘輝 取材・文/長谷川未緒〉
水縞(みずしま)
ハンコやメッセージ付きのマスキングテープなど、主に文房具をつくっている。手に取った人が創意工夫できると評判の製品は、文具店やミュージアムショップなどで購入可。近頃は海外でも人気。
https://mzsm.jp
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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※天然生活2026年4月号の「職場のお弁当時間」企画では、OURHOMEさん、cotogotoさん、小宮商店さんのお弁当時間におじゃましました。ぜひ合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。






