• フラワーコーディネーターで「she is matilda.」店主の山下有世さんに、植物に囲まれた暮らしを見せていただきました。海や空を連想させるインテリアカラーに植物を合わせるのが山下さん流。光の入り方を見ながらベストポジションを探したり、枯れた姿もそのまま愛でたりと、植物の自然な姿をまるごと楽しむヒントが詰まっています。
    (『天然生活』2025年5月号掲載)

    空、海の色のインテリアの中、元気に育つ「花や緑」と暮らす

    フラワーコーディネーターとして活躍する山下有世さんが暮らすのは、夫とDIYでリフォームした築80年の古民家です。

    夫婦ともにコーヒーが好きで、家のどこでもコーヒーが飲めるように椅子を配置、そのかたわらには植物を置いています。

    画像: もともと暗かった台所は、よく日差しが入るようにDIYでリフォームした。水まわりには、水をたくさんあげる必要があるシダやラナンキュラスを置いている

    もともと暗かった台所は、よく日差しが入るようにDIYでリフォームした。水まわりには、水をたくさんあげる必要があるシダやラナンキュラスを置いている

    漆喰の壁に淡いドライフラワー、台所の青い壁には鮮やかなラナンキュラス、木の柱にはビカクシダなど、多種多様。

    「植物は自然の中にあるものだから、海や山、空を連想させるネイビーや深緑などをインテリアに取り入れるようにしている」とのことで、どの植物も、最初からそこにあったように空間になじんでいます。

    画像: ドイツ製のビアマグに色とりどりのラナンキュラスたちを。活けにくいかと思いきや、派手な花が似合ったそう

    ドイツ製のビアマグに色とりどりのラナンキュラスたちを。活けにくいかと思いきや、派手な花が似合ったそう

    光を探して求める植物の気配に、日々、愛おしさを感じる

    子どものころから植物が好きで、生花店に勤めるようになったという山下さん。

    咲き誇る瞬間はもちろん、盛りをすぎて咲き切った姿や、土に還る直前のような枯れた姿にも魅力を感じ、ドライフラワーを扱うようになりました。

    「ドライフラワーを飾るならば、なるべく日が入らない湿度の低い場所を選ぶと褪色を防げますよ。

    旬の美しい切り花は、つい明るいところに飾りたくなりますが、私は日の差す時間が限られている薄暗いところに飾るのも好きです。

    光に向かって伸びようとして花首を曲げるので、野性味のある面白い動きをしてくれるんです」

    画像: 日差しが入りにくい玄関は、耐陰性があり山下さんが一番好きな観葉植物だというビカクシダや、庭の蝋梅などを飾っている

    日差しが入りにくい玄関は、耐陰性があり山下さんが一番好きな観葉植物だというビカクシダや、庭の蝋梅などを飾っている

    茎の産毛がふわふわしているところや、花びらのつや・透け感などは逆光のほうがよくわかり、力強さを感じるそう。

    光の入り方でどこがいいのか持ち歩きながらうろうろし、ベストポジションを見つけられると花を飾りたい気持ちにもつながり、楽しいといいます。

    画像: 光がよく入るベストスポットには、大好きなビカクシダや、マダガスカル原産で日差しを好むカランコエなどを置いている。鳥かごに入れているのは、猫から守るため

    光がよく入るベストスポットには、大好きなビカクシダや、マダガスカル原産で日差しを好むカランコエなどを置いている。鳥かごに入れているのは、猫から守るため

    「植物との暮らしでは、育ってくれていることを実感する瞬間が一番うれしいですね。忙しいときとかつい弱らせてしまうこともありますが、手をかけて持ち直してくれると一緒に時間を過ごせているという実感がわき、いやされます。

    植物は生きものなので、ずっときれいな状態でいつづけるのは難しいんですよ。切り花ならドライフラワーに、観葉植物も葉っぱが枯れて切らざるを得ず不格好になったとしても、それが自然だし、愛していきたいと思っています」



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/長谷川未緒〉

    画像: 光を探して求める植物の気配に、日々、愛おしさを感じる

    山下有世(やました・ともよ)
    花屋に15年勤務したのち、フラワーコーディネーターに。雑誌や広告などで活動しながら、2017年に「she is matilda.」を立ち上げる。現在は、千葉県大網の実店舗にてドライフラワーを使ったリースやスワッグ、ガーランドの制作・販売のほか、花に合う古雑貨・古道具などの販売も行っている。
    インスタグラム:@sheismatilda

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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