(『天然生活』2025年6月号掲載)
肥満予防でがんの再発リスクを減らす
2024年の初めに乳がんが見つかり、6月に手術を受けた歌人の東直子さん。それまでは病気知らずで、がんになるなんて青天の霹靂だったといいます。
「運動不足だけ少し気にしていましたが、お酒は飲まないしタバコも吸わないし。毎年、人間ドックで乳腺エコーを受けていたので、見つかったときもごく初期だと思っていたんです。ところが検査が進むにつれ、リンパにも転移していることがわかりました」
手術に抗がん剤、放射線、ホルモン剤、分子標的薬と、ご本人曰く、フルコース、デザート付きの治療が現在も続いています。肥満予防は再発リスクを減らすため、運動も積極的にするようになりました。

仕事場の近所を散歩する東さん。神社仏閣や下町風情が残る谷根千エリアなので、街歩きが楽しいそう
私の体質改善01
毎日5000歩。無理のない運動をする

お気に入りのコースがいくつかあり、春につつじがきれいな道もそのひとつ
病気をする前から、運動不足の自覚があり、気になっていたそう。最近は、コロナ禍で始めた朝晩の
ヨガに加え、最低でも毎日5000歩は歩くようにしています。「出かけるときはそのくらい歩きますけれど、ふだん家で仕事をしているので、1000歩もいかない日もあるんです。買い物がてら、散歩に出かけるように心がけています」

運動不足を感じているときは、水筒に温かい飲み物を入れて、休憩をはさみながら長めに歩く
私の体質改善02
体温調節の工夫をする
体を冷やさないようにスカーフや帽子を愛用しています。「抗がん剤の影響で髪が抜けたので帽子を
かぶったら、暖かくて。気に入って、いろいろかぶるようになりました。スカーフはもともとよく使っていて、好きな柄を身にまとえるのは楽しいです」

東さんにしては珍しいキャップは、好きなお笑い芸人・空気階段のオリジナル。

娘のパリ土産、マリー・アントワネット柄(左下)や、デザイナー・上野リチ(左上)デザインのものなど

友人の手編みのネイビーや近所で購入した白のベレーなど、毛糸の帽子がお気に入り。椅子の背にかかったベレー帽は、秋によくかぶったもの
〈撮影/星亘 取材・文/長谷川未緒〉
東直子(ひがし・なおこ)
小説、戯曲、イラストレーションも手がける。1996年に短歌連作「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。第31回坪田譲治文学賞受賞の小説『いとの森の家』はNHKでドラマ化。ベストセラーとなった小説『とりつくしま』は、娘で映画監督の東かほりさんにより映画化され、2024年に公開された。著書に『階段にパレット』(だいわ文庫)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




