(『天然生活』2025年6月号掲載)
当たり前のように助け合う。近所のつながりから生まれた思い
「藤野に住むまでは、困ったときに『助けて』とはいえませんでした。迷惑をかけてはいけないという気持ちのほうが強かったですね」
夫と3人の子どもたちと暮らす神奈川・藤野地区に、8年前に東京から引っ越してきた中村暁野さん。
「周りの人が当たり前のように助けてくれて、それを自分が受け入れたときに『全部自分で抱え込まなくてもいいんだ』と心から思えたんです」
住民同士で助け合う文化が育つ土地での暮らしのなかで、心がけていることを伺いました。
豊かな暮らしの日々の心がけ4つ
①あいさつをする
周囲とよい関係を築くには、自分から心を開くことが大切。
「近所で人とすれ違うときなどにも、必ず『こんにちは』などと声をかけるようにしています」
②「助けて」と口に出す
困ったときは素直に「助けてほしい」と口に出すように。
「自分のそうした姿を見せることで、また別のだれかも『周囲に頼っていいんだ』と思ってくれたら」
③お返しを義務にしない
だれかに助けられたら、必ずしもその人にお返ししなくてもいい。
「自分ができるときに別のだれかを助ければいいのだと、この土地に来てから教わりました」
④人のいいところを見る
住民同士の交流が深い地域ならではの心がけ。
「ひとりひとり違いますが、違いばかりに目を向けず、相手の長所、共感できる部分でつながることが大切です」

まずは自分から心を開いて
〈撮影/星 亘 取材・文/嶌 陽子〉
中村暁野(なかむら・あきの)
都内の生活を経て2017年から神奈川・藤野地区の里山へ移住。夫、15歳の娘、9歳の息子、2歳の娘、犬と暮らす。“家族と暮らし”をテーマに執筆活動を行い、著書『家族カレンダー』(アノニマ・スタジオ)を上梓。雑誌『家族と一年誌 家族』も不定期刊行。サステナブルな商品を扱う「家族と一年商店」を営む。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




