• 台北で4年、中国茶を学び、今では教室や茶会も開く「chachamari」の山本真理子さんに、お茶時間の楽しみに欠かせない「愛用道具やしつらい」についてお聞きしました。
    (『天然生活』2025年7月号掲載)

    お茶時間の楽しみ
    その日のお茶に合う道具やしつらいで

    画像: 教室も開いている自宅のリビング。壁には師の書画、台湾で求めた椅子、思い出深い道具の数々に囲まれ、窓からは季節が感じられる

    教室も開いている自宅のリビング。壁には師の書画、台湾で求めた椅子、思い出深い道具の数々に囲まれ、窓からは季節が感じられる

    お茶を淹れるときは、ひとつひとつの道具を、所作が自然に流れるような位置に。

    「茶箱に道具を入れ、かわいくまとまった景色を見るのが好きです。ときには箱の中に入ったままの茶壺で淹れたり、日本や韓国の古いものを道具に取り入れたりすることも。でも少しの面白さを入れつつお茶のイメージとかけ離れない道具やしつらいを、いつも心がけてきました」

    画像: 中国・宜興の紫砂壺(急須)たち。「理想は1類の茶葉に1の茶壺を使うこと。茶壺も育つ(養壺)といわれます」

    中国・宜興の紫砂壺(急須)たち。「理想は1類の茶葉に1の茶壺を使うこと。茶壺も育つ(養壺)といわれます」

    中国茶の愛用道具

    基本の道具一そろい。師や先達から譲られたもの、心通じる作家のもの、見立ても楽しんで使います。

    画像: 中国茶の愛用道具

    基本の道具(写真左上から時計回りに)

    画像1: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    杯托(茶托)
    お茶をすすめるときに茶杯を載せる茶托は、杯との相性で選びたい。天然染めの布もの作家、曖昧さんの作品。

    画像2: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    茶杯
    お茶の色が映える磁器のほか、陶器やガラスも。縁の薄さや口当たりが味を左右するので、茶会では同じ杯をそろえるのが基本。

    画像3: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    蓋置
    茶壺に湯を注ぐとき、開けた蓋を仮置きするためのもの。山本さんは小さな五徳を蓋置に愛用。あつらえたようにぴたっと蓋が載る。

    画像4: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    茶海
    注ぎ口のあるピッチャー。淹れたお茶を一度茶海に移してから茶杯に注ぐことで、お茶の濃度が均一になり、味のばらつきがなくなる。

    画像5: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    蓋碗
    茶を淹れる道具にも、一人用の湯飲みにも使え、持っていると重宝。磁器の蓋碗で淹れると土ものの茶壺とはまた違う味わいに。

    画像6: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    潔方(茶巾)
    読み方はジェファン。お茶を淹れる際にこぼれた湯やお茶をふくためのもので、日本の茶道でいうところの茶巾。吸水性のある素材の布がいい。

    画像7: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    茶壺(急須)
    読み方はチャフウ。中国・宜興の紫砂壺。この壺承は師から譲り受けた絵皿。こぼれたお茶を受けるために、茶壺の下には壺承(受皿)を使う。

    画像8: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    茶匙
    茶則から茶壺に茶葉を移すときに使うもので、急須の目が詰まったときなどにも使う。木の枝や竹を削って自作してもよい。

    画像9: お茶時間が楽しくなる「中国茶」の基本の道具9選。お茶に合う“道具やしつらい”でとっておきの一杯を味わう/chachamari・山本真理子さん

    茶則
    茶葉を取り分ける際に使い、淹れるまで載せておく。竹製の茶則は同じ師の教え子でもある作家の作で、師の墨書が貼られている。

    * * *



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/成合明子〉

    山本真理子(やまもと・まりこ)
    家族で台湾在住中の2009年、台北の著名な茶藝館「小慢」を訪れ、オーナーの謝小曼さんに“一目惚れ”して入門を志願。4年にわたり謝さんに師事し、「小慢」を手伝う。2013年に帰国後は、謝さんが日本各地で開く教室のアシスタントをつとめる。師のすすめで自身の教室を開き、茶会の開催も行っている。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.