食事の最初に“いたわりスープ”を
私たちが眠っている間も含めて、腎臓は休むことなく24時間働き続けています。そのおかげで私たちの体内環境は一定に保たれ、快適に暮らすことができているのです。
腎臓の糸球体は毛細血管のかたまりです。糸球体には毎日、高い血圧や高血糖、強い塩分等々、さまざまな負荷がかかっています。そんな負荷を受け止めながら、今日もフィルター役などの仕事を担い続けている腎臓のために、食事でその負担を少しでも減らしてあげましょう。
腎臓をいたわるスープレシピを紹介します。朝食でも昼食でも夕食でもかまいせん。食事の初めにぜひお飲みになってみてください。スープファーストで飲めば、ベジファーストと同様に血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。
「玉ねぎスープ」のつくり方
「家に玉ねぎしかない!」という時でもできる、最強のシンプルスープ。玉ねぎの強力な抗酸化物質ケルセチンの力で血管を若々しく! 仕上げのオリーブ油が香りとうま味をプラス。

33kcal
材料(2人分)
| ● 玉ねぎ(薄切り) | 1/2個(100g) |
| ● だし汁(下記参照) | 2カップ |
| A | |
| ・しょうゆ | 小さじ1 |
| ・塩 | 小さじ1/8 |
| ● オリーブ油 | 小さじ1/2 |
<だし汁の材料とつくり方・つくりやすい分量>
1000mLの水に5×10cm角の昆布を入れて中火にかける。煮立せないよう約20分静かに煮だしてから昆布を引き上げる。火を強め沸騰したところにかつお節20gを入れて少し煮立て、火を止める。かつお節が沈んだらこす。
つくり方
1 玉ねぎは薄切りにする。
2 鍋にだし汁を沸かして1を入れ、ふたをして弱火で8分煮る。やわらかくなったらAを加えてさっと煮て、器に盛りつけてオリーブ油をかける。
腎臓いたわりポイント3
1 塩分控えめ
塩分の濃い食事は血圧の上昇を招き、それが腎臓の血管の大きな負担となります。1人分の塩分が1~1.5gと少なめに。
2 食物繊維たっぷり
食後、血糖値が急上昇し、その後急降下を起こすという血糖値スパイクは、血管に大きなダメージを与えます。そこでこのスープには、糖質の吸収をゆっくりさせる食物繊維をたっぷり入れて腎臓を守ります。主食の前にスープや野菜をとることでも血糖値の急上昇を抑制します。
3 抗酸化&抗炎症食材たっぷり
玉ねぎの色素成分であるケルセチンは強力な抗酸化物質。抗酸化作用のある食べ物をとることによって、病気と老化の原因物質である活性酸素の発生を減らし、腎臓を若々しく保ちます。
<料理/新谷友里江>
本記事は『100歳まで元気!腎臓を強くする食のトリセツ』(髙取優二・著/扶桑社・刊)からの抜粋です。
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「腎臓は食事による影響をとても受けやすい臓器。その食事が腎臓を傷めつけている…」
慢性腎臓病は推定患者数2000万人、成人の5人に1人が抱える「国民病」。
しかし、多くの場合、初期は自覚症状がないままに進行していきます。
気づいたときは腎機能低下、その後の人生は病気のことしか考えられなくなってしまう…そういうことはぜひ避けたいもの。
本書は、腎臓機能低下を感じ始めた方向けに、毎日の食事でできるポイントをわかりやすく解説する「食のトリセツ」本です。
塩分、糖質、たんぱく質、リン、カリウムといった栄養素のトリセツや、毎日の朝食、昼食、夕食別の食事アドバイス、じつは腎臓によくない「勘違い食習慣」、簡単調理の「腎臓いたわりスープ」など、腎臓を強くする食事すべてを深堀りします。
~はじめにより~
私自身、診察室で患者さんの話をうかがっていると、食事について悩んでいる方がたくさんいるという実感があります。そうした方たちからは
▪食べてよいものがこれで合ってるかどうか、いつも気になる
▪あれもダメ、これもダメと思うと食べるものがなくって元気もなくなっていく
という声も耳にします。
本書では、腎臓をよくするために何をどのように食べればよいのかを、できるだけ具体的にお話しします。
[CONTENTS]
1章 長生きするために腎臓が大切な理由
2章 腎臓が衰える原因は〇〇にあった
3章 腎機能を強くする栄養素のトリセツ
4章 腎機能を強くする食事のトリセツ
5章 腎機能を強くする自炊のトリセツ
6章 腎機能を強くする7つの基本習慣
7章 長生き腎臓の基礎知識
髙取優二(たかとり・ゆうじ)
1975年生まれ。鳥取大学医学部卒業後、岡山大学病院腎・免疫・内分泌代謝内科などを経て、現在は埼友八潮クリニック院長。抗加齢医学(アンチエイジング)の観点から、腎臓病を捉えなおす新た
な手法に取り組んでいる。日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医、日本抗加齢医学会専門医。著書に、『人は腎臓から老いていく』『腎機能を自力で強くする 弱った腎臓のメンテナンス法』(ともにアスコム)、『腎臓の教科書』(講談社)など。






