• 今年もやってくる厳しい暑さ。夏バテ知らずの心と体で、暑い日々を健やかに過ごすためには、ふだんからの対策が必要です。自然の力を味方につけ、心身ともに元気に過ごす秘訣を医師の本間真二郎さんと妻の理恵さんに教えてもらいました。今回は「暑さを避ける工夫」の紹介です。
    (『天然生活』2025年8月号掲載)

    畑仕事は涼しい朝か夕方に

    自然派医師、本間真二郎先生は、家族とともに、勤務する診療所の隣町にある古民家に移り住んで3度目の夏を迎えます。

    豊かな自然に囲まれているとはいえ、真夏の日中はかなり気温が上がるそう。畑仕事は涼しい早朝にするなど、暑さを避ける工夫も欠かせません。

    画像: 敷地内にある畑。娘のカスミちゃんと一緒にさまざまな夏野菜を育てている

    敷地内にある畑。娘のカスミちゃんと一緒にさまざまな夏野菜を育てている

    妻の理恵さんは、この辺りならではの楽しみも教えてくれました。「夏は近くの川に子どもとよく泳ぎに行きます。体が気持ちよく冷えるので、家に帰ってからもしばらくはエアコンいらずです」

    本間先生の工夫
    朝5時に起きて涼しいうちに活動する

    画像: 元気に育つ、結球前のキャベツ。周りに植えた長ねぎは害虫よけにも

    元気に育つ、結球前のキャベツ。周りに植えた長ねぎは害虫よけにも

    毎日太陽を浴び、土に触れるのが本間先生の健康の基本。とはいえ、夏の日中は暑くて体に負担がかかります。そこでこの時季は、朝5時には起きて畑へ。

    子どもたちが起き出す6時ごろまで、ズッキーニやトマト、おくら、ピーマンなど、育てているさまざまな夏野菜の世話をします。「夕方に気温が下がってから作業することも」

    暑くなる前からの準備や予防も大切に

    理恵さんも、1日を元気に過ごす工夫を実践しています。

    ひとつは夏の時季に行う短い午睡(ごすい)です。「午後1時ごろから20分ほど、横になって体を休めます。こうすると夏のエネルギー消耗による負担を軽減し、夜も質のよい眠りを誘導してくれます」

    もうひとつ理恵さんが大事にしているのは、夏が本格的に始まる前からの準備。もともと胃腸が強くないため、梅雨の時季からおなかを温めることで夏の不調を予防します。

    また暑い時季は余裕を持って過ごせるよう、あまり予定を詰め込みすぎず、さまざまな家仕事もなるべく夏の前に済ませておくことを心がけているのだそう。

    「自分の体を日々観察して、どの時季に、どんな不調に陥りやすいかを把握することが大事だと思います。そうすれば、予防や前もって対策をしやすいですから」

    体の声をよく聞きつつ、自然の恵みを大いに受けながら暮らす。シンプルな方針に沿って日々を過ごしている本間家は、家族全員が夏バテ知らずです。

    理恵さんの工夫
    夏前からのこんにゃく湿布で胃腸をいたわり、暑さに備える

    画像: びわの葉のつるつるした面を体に当て、その上にこんにゃく湿布をのせる

    びわの葉のつるつるした面を体に当て、その上にこんにゃく湿布をのせる

    暑さにエネルギーを取られる夏は、胃腸などの内臓も弱りがち。

    理恵さんには梅雨時からこんにゃく湿布をする習慣が。

    「こんにゃくを水から10分ゆでて乾いた布で包み、仰向けでおへその下の丹田や胃腸の位置に20分、次にうつぶせになり腎臓の辺りに 20分当てます。これをしていると、夏のスタートを元気に切れます」


    <撮影/星 亘 取材・文/嶌 陽子>

    本間真二郎、理恵(ほんま・しんじろう、りえ)
    真二郎さんは医師、医学博士。米国でのウイルス学・ワクチン学研究、大学病院勤務を経て2009年、栃木県那須烏山市に移住。地域医療に従事しながら自然に沿った暮らしを実践。理恵さんは助産師。家事や育児をしながら、助産院「こどもとくらし研究室」を開設し、地域で子育てや健康に関する活動をしている。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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