(『天然生活』2025年8月号掲載)
身近なものを使って夏を乗り切る
自然派医師、本間真二郎先生は、家族とともに、勤務する診療所の隣町にある古民家に移り住んで3度目の夏を迎えます。
自然のもの、身近なものを使って体のケアをするのが本間家の基本。 暑い時季を元気に乗り切るために常備しているあれこれを教えてもらいました。
よもぎやハッカ油を入れて、夏でも湯船につかる
汗をしっかりかくことは、熱中症を防いで夏を元気に過ごすうえで大切なこと。本間家では、毎日湯船につかって汗をしっかりかくようにしています。

夏の土用までに収穫して乾燥させたよもぎを湯船に浮かべて
「40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかります。血行促進やリラックス効果があるといわれるよもぎを入れるほか、とくに暑い日はハッカ油を数滴垂らすと、すっきりして気持ちいいです」

数滴で涼しさを感じられるハッカ油。入れすぎると寒く感じてしまうほど
服を藍で染めて虫よけや消臭に
手を動かすことが好きで、夏でも縫い物や染め物を楽しむ時間が多くなるという理恵さん。藍染めも楽しみのひとつです。

ワンピースも自分で手づくり。「何でも自分でつくってみたくなる性分なんです」
「藍は防虫効果があるので、夏もあまり虫が寄ってきません。しかも汗のにおいもつきにくいので、水で洗って干しておくだけでまた気持ちよく着られます」

「毎年自宅で育ったものや、各地から取り寄せた藍で色を重ねて楽しんでいます」
毎年染めることで効果が持続し、生地も丈夫さを増します。
びわの葉を焼酎に漬けて
びわの葉を焼酎に漬けたびわの葉エキスは、虫刺されはもちろん、皮膚の炎症を抑えるのにも役立てられてきました。

びわの葉には鎮痛作用や殺菌作用があるとされ、昔から重宝されてきた。冬の大寒の時季にできるだけ大きくてごわごわしたものを採取し、35度の焼酎をひたひたに注いでエキスをつくる
びわの葉をきざんでびんに入れ、焼酎をひたひたに注いで 1カ月ほど置けば完成。本間家の常備品です。子どもたちには、少しマイルドなびわの葉の煮出し汁を使っています。
※肌に直接触れるものは、使う前に必ずパッチテストをしてください。腕の内側に少量つけて半日ほど様子を見て、異常を感じたときは、すぐに中止して洗い流すこと。湿疹やかゆみが消えない場合は、すぐに医師の診察を受けてください
※ハーブ(煮出し汁)には、妊娠・授乳中や、持病がある場合の薬との飲み合わせで避けた方がよいとされるものもあるので、事前に確認してください
※ハッカ油(精油)を使用する際は、妊娠初期の人や赤ちゃんのいる家庭では使用を避けてください
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<撮影/星 亘 取材・文/嶌 陽子>
本間真二郎、理恵(ほんま・しんじろう、りえ)
真二郎さんは医師、医学博士。米国でのウイルス学・ワクチン学研究、大学病院勤務を経て2009年、栃木県那須烏山市に移住。地域医療に従事しながら自然に沿った暮らしを実践。理恵さんは助産師。家事や育児をしながら、助産院「こどもとくらし研究室」を開設し、地域で子育てや健康に関する活動をしている。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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