• じめじめした日も猛暑日も、はっかの香りで爽快に。はっか油の小びんが、夏の心強い味方になります。『はっか油の愉しみ』の著者で、30年来の愛用者である、前田京子さんにはっか油のお話を伺いました。
    (『天然生活』2022年9月号掲載)

    はっか油で毎日を快適に過ごす

    シュッとひと吹きするだけで、さわやかな空気にしてくれる、はっか油

    「ミントの一種であるはっかの主成分は、メントール。おなじみの清涼感ある香りが特徴です」そう話すのは、30年来の愛用者で、はっか油普及の立役者でもある前田京子さんです。

    もともと衣類の虫よけや部屋の消臭などに、ペパーミントの精油を使っていたという前田さん。たまたま薬局で見つけたはっか油の潜在能力に惚れこみ、家でも外出先でも大いに活用してきました。

    「はっか油のよさはまず、口に入れられること(※)。規則上、食用できないアロマ用の精油と、そこが大きな違いです。ドリンクにしたりオーラルケアに使ったり、使い道が格段に広がりました。手頃な価格だから惜しみなく日常使いできるのもうれしい。まさに、いいことずくめなんです」

    ※ 口に入れる場合は、必ず『食品添加物』として認可されているはっか油を使用してください

    「はっか油が1本あれば、驚くほどたくさんのことに使える」と、前田さんは話します。たとえば、香りをかげば眠気覚ましに、水に1滴垂らしてうがいをすれば口臭の予防になるといいます。

    「たった1滴で一瞬にして、空気も心もすっきり晴れやかになること。その喜びが私にはとても大きいです」

    はっか油と出合ってから、暮らしに役立つさまざまなレシピを考案してきた前田さん。常備薬や歯みがき、洗剤など、市販の日用品が家から次々に消え、「物理的にもすっきりした」と笑います。

    万能な一方で、はっか油は刺激が強く、使用する量には注意が必要とも。最初は1滴、あるいは少量から使い、自分が「心地いい」と思う感覚を基準にして調整することが大切といいます。

    「はっか油は、使い方によっても人によっても、感じ方が違います。いろいろ試して体や気持ちがどんなふうに反応するか楽しみながら、自分に合う使い方と適量を見つけてみてください」

    はっか油とは

    はっか油は「薄荷(はっか)」と呼ばれる和種のミントから採れる精油のこと。メントールが主成分。はっか油は、薬局などで購入できる「食品添加物」の表記があるものを使います。

    画像: はっか油とは

    はっか油の豆知識

    Q はっか油はどうやってつくられている?

    A はっかの葉や茎を乾燥させて蒸留し、精油として抽出します。採れる精油の量は葉や茎の2%程度といわれ、それだけ成分が凝縮されています。はっかは西洋種のペパーミントよりメントール成分が多く含まれ、強い清涼感が得られるのが特徴です。

    Q はっかの産地はどこ?

    A かつて北海道が一大産地でしたが、現在は中国やインドで多く生産されています。寒冷地域のはっかは湿布のようなすっきりした香り、温暖地域のものは甘くふくよかな香りと、産地により芳香に違いがあります。


    〈はっか油を使うときの注意〉

    肌に原液を直接つけない
    原液を肌に直接つけるとかぶれなどの原因にも。粘膜はとくにデリケート。はっか油の付いた手で目をこすったりしないように。

    妊娠初期・乳幼児には使わない
    医療的観点から、有効成分のメントールが集中的、継続的に作用しないよう、妊娠初期と乳幼児には使用を控えるのが望ましい。

    ペットのいる場所で使わない
    はっかは、犬や猫などにとって苦手なにおい。健康を損ねる可能性もあるため、ペットのいる場所では極力使わないこと。


    〈監修/前田京子 イラスト/にしごりるみ 取材・文/熊坂麻美〉

    前田京子(まえだ・きょうこ)
    はっか油が家庭に浸透するきっかけとなった『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス)を2014年に出版。現在もナチュラルな暮らしの実践を執筆に生かしている。ベストセラー『お風呂の愉しみ』
    (飛鳥新社)、『ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)など著書多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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