• 近年、侵入窃盗の被害が増えています。効果的な対策で家の安全を守りましょう。最近は便利な防犯グッズも多く出回っていて、すぐに実践できることはたくさんあります。今回は防犯アドバイザー京師美佳さんに「泥棒対策の4原則」を教えてもらいました。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    「自分は大丈夫」と思わず、しっかりと対策を

    画像: 「自分は大丈夫」と思わず、しっかりと対策を

    ニュースでしばしば知る空き巣や強盗などの被害。狙われるのは一部のお金持ちであって、自分には関係ないと思っていませんか?

    「残念ながらそれは過去の話。いまはだれもが被害に遭う可能性があるのです」と、防犯アドバイザーの京師美佳さんは話します。

    「近年は不景気の影響もあり、富裕層だけではなく、都市部・地方を問わず一般的な住宅が被害に遭うケースが増えています。また最近はプロの犯罪者集団だけでなく、インターネットの掲示板やSNSなどで実行役を募集する、いわゆる“闇バイト”による犯罪が行われるように。こうしたケースの場合、学生などの素人が実行犯となるため、手法が稚拙で凶悪化しているのが特徴です。一方でAIを使った詐欺も増えるなど、犯罪の手口はますます多様化しています」

    いまや「自分は大丈夫」とは決して思わず、一人ひとりがしっかりと自宅の防犯対策を行うことが必須の時代。ひとつだけでなく複数の対策を組み合わせ、空き巣や強盗に狙われにくい家にすることが重要です。

    泥棒対策の4原則

    1 「音」で威嚇
    2 「光」で犯人を照らす
    3 「時間」をかけさせる
    4 「人の目」があると思わせる

    「犯罪者が嫌う4原則は、音、光、時間、人の目。この4つを念頭に置いて対策をすることが基本になります。とくに大事なのは時間をかけさせること。侵入に5分以上かかれば7割、10分近くになると9割が諦めるというデータもあります。そのため、玄関や窓などの侵入経路の強化はとても重要です。また最近は在宅中を狙った強盗事件も増えているので、危険な目に遭わないためにも、在宅中こそ万全な対策をする必要があります」

    万が一、強盗に入られた場合は

    画像: 万が一、強盗に入られた場合は

    用心していても在宅中に強盗に入られてしまった場合は、とにかく自分の身を守ることを最優先に。

    「お金やものを取られたくない気持ちはわかりますが、命より大事なものはありません。もし鉢合わせした場合は、抵抗しようとせず、速やかに金品を渡すこと。銀行口座の暗証番号などを聞かれた場合もすぐに答えて、1秒でも早く立ち去ってもらってください」

    少しでも財産を守るため、「捨て金」と同様に「捨て銀行口座」をつくっておくのも手です。



    〈取材・文/嶌 陽子 イラスト/須山奈津希〉

    京師美佳(きょうし・みか)
    防犯アドバイザー、犯罪予知アナリスト。セキュリティ全般の知識を生かし建物の防犯診断、防犯プロデュースなど幅広く活動。これまで受けた相談、診断は8,000件以上。YouTube防犯チャンネル@bouhansenmonkaなどでの啓蒙活動も行っている。監修に『60歳から絶対やるべき防犯の基本』(主婦の友社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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