• お気に入りさえあれば安心。無理なくむだを減らす暮らしを続けている、編集者であり、ファイナンシャルプランナーでもある望月早苗さんに、節約と心のゆとりを生む暮らしのヒントを教えてもらいました。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    お気に入りさえあれば安心。定番が支える節約と心のゆとり

    「大ざっぱなところがあるので、ルールがないと余計なものが増えてしまうんです」とは、FPの資格をもつ望月早苗さん。

    夫と子ども3人の5人家族で、生活の柱である「衣・食・住」の見直しが習慣です。日用品や食材などの管理と使い方を工夫して、むだを省く暮らしを続けています。

    画像: キッチンをはじめ、室内を彩るのは庭で育てているユーカリ。「890円で購入した小さな苗が、いまでは2階の窓からも見えるほどに成長。庭木は気軽に剪定できるうえ経済的で、いつでもフレッシュな状態を楽しめるのもいいところ」

    キッチンをはじめ、室内を彩るのは庭で育てているユーカリ。「890円で購入した小さな苗が、いまでは2階の窓からも見えるほどに成長。庭木は気軽に剪定できるうえ経済的で、いつでもフレッシュな状態を楽しめるのもいいところ」

    とくに、ものを長く使うことは節約の基本。壊れたらまずは自分で直し、服もこまめにお手入れ。裁縫箱もすぐ使えるようスタンバイ。

    画像: リビングにはいつでも使えるよう裁縫箱や予定表などを用意

    リビングにはいつでも使えるよう裁縫箱や予定表などを用意

    調味料や水回りなどの消耗品は、気に入ったものを「定番化」し、選ぶ手間や衝動買いによる失敗を減らしています。

    「使い心地やおいしさ、価格にも納得していれば、安心して使いつづけられます。新しいものを試す楽しさもありますが、私は同じものを選ぶ方が気持ちも楽ですね」。定番があるからこそ、ときには信頼する人のおすすめや気になる商品も気軽に試せるのだそう。

    画像: おもちゃや本も空間のアクセントになるようバランスよく配置

    おもちゃや本も空間のアクセントになるようバランスよく配置

    「いいものを知りたいという気持ちは常にあるので、たまにはにわかファンになって新鮮さを味わいます。それが自分の価値観に合えば取り入れるし、違うと感じたら定番に戻ればいい。情報のアップデートは必要ですよね」

    画像: 道具は使うものだけに絞り、見せる収納できちんと活用

    道具は使うものだけに絞り、見せる収納できちんと活用

    「長く使うもの」「使い切るもの」を分けて考えることも節約のコツ。子どもがいましか使わないなど、短期的に必要なものは100円ショップも上手に活用。

    「安いからよい、悪いではなく、選ぶ意味があれば十分。使い分けのメリハリは気持ちにゆとりを生み、暮らしをスムーズに回してくれます」

    節約は先を見据え前向きに、使い道は共感できることに

    お金を「使わない工夫」をしているからこそ、ふだんから「どう使うか」も意識したいもの。

    望月さんは「共感できることへの投資」を大事にしているといいます。たとえば、応援したいお店で買い物することもそのひとつ。

    「共感する相手や考え方にお金を使うと気持ちが満たされ、人生がより充実する気がします。お金の価値に目を向けることは、やがてお金を『使わない工夫』にもつながっていくのではないでしょうか」

    画像: 子どもの作品は額装し、アートとして飾っている。フレームの色やサイズをそろえれば立派なインテリアに

    子どもの作品は額装し、アートとして飾っている。フレームの色やサイズをそろえれば立派なインテリアに

    工夫の成果は、すぐには実感できないため、焦らず先を見据えることが大切です。

    「節約は日々の積み重ね。一カ月、一年先の変化をイメージすれば、続ける意味が見えてやる気も出ます。それに、工夫すると新しい発見があって面白いですよね。楽しみは暮らしの原動力。『よし、できた!』という小さな達成感が、毎日を前向きにしてくれますよ」


    〈撮影/山川修一 取材・文/松永加奈〉

    望月早苗(もちづき・さなえ)
    編集者、子育てライフスタイル誌「かぞくのじかん」元編集長。ローカルメディア「今日の駒沢」編集長・ファイナンシャルプランナーとして活動中。「時間とお金の使い方」を軸に、子どもや家族が成長し前に進める社会を目指して講演会などを行うほか、個人コンサルや仕事のディレクションなど幅広く行う。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    『別冊天然生活「お金」のきほん 整え方と増やし方』(扶桑社ムック)

    『別冊天然生活「お金」のきほん 整え方と増やし方』

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    日々膨らむお金の不安。でも、いまの暮らしを長く楽しみたい。そんな不安を解消し、暮らしを長く楽しむためには、まずはお金の出入りを整理して、お金と暮らしの見通しを付けることが第一歩です。

    お金は大切なことに使い、そうでない無駄遣いは極力抑える。そんなメリハリをつければ、暮らしを楽しみながら節約できて、お金も貯まります。いまは、投資でお金を増やすという選択も大切です。

    そんな、
    ◇無理なく「貯め」て
    ◇一歩進んで「増やす」
    までを第一歩から分かりやすく紹介。

    ◎近藤麻理恵さんのお金と暮らしの向き合い方
    ◎美濃羽まゆみさんや山下りかさんなど4人の方の、暮らしを楽しみながらできる節約術
    ◎ワタナベマキさんの素材を使い切るレシピ
    ◎広瀬裕子さん、柳沢小実さんの無理なくお金を貯める習慣
    ◎節約オタクふゆこさんの初心者も真似できるお金の増やし方
    など、たっぷりの内容をお届けします。



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