• 90㎡の2階建て一軒家でエアコンは1台のみ。小さなエネルギーで快適に暮らす、暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子さんに、お金をかけずに豊かに暮らすヒントを教えてもらいました。長く使える生活道具の選び方や、譲り受けたものをリユースするなど、伊藤さんならではのアイデアが満載です。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    お金を使わない小さなヒント6つ

     庭の花を飾る

    画像: 1 庭の花を飾る

    家の裏手に小さな庭があり、シンボルツリーのユーカリをはじめさまざまな植物を育てています。ユーカリは数年で巨木へと成長し、たっぷり豪快に活けられるのは育てているゆえの特権。「以前の家に比べて、木の香りがしなくなってしまったので、いたるところに植物を飾っています」

     断熱して光熱費を減らす

    画像: 2 断熱して光熱費を減らす

    断熱住宅をイチからつくるのは大変ですが、まねしやすいアイデアも。それがハニカム構造のブラインド。蜂の巣のように六角形の筒状の空間が連なっていて、空間に空気を固定するイメージ。伊藤さんは断熱・省エネ製品の老舗「SEIKI」のものを使用。「イケアなどでも入手できます」

     宅配フードでむだを減らす

    画像: 3 宅配フードでむだを減らす

    野菜は隣町・豊田市の「徳八農園」から定期購入。そのほかは「名古屋生活クラブ」を利用。これで日常の食材はまかない、スーパーに行くことはほぼない。「元気で味の濃い野菜たちは、料理が楽しくなる効果も。誘惑の多いスーパーに行かないので、むだ買いはありません」

     役目を終えたものをリユース

    画像: 4 役目を終えたものをリユース

    「これいらない?」と譲り受けることが多い伊藤さん。工事の端材、家具などいろいろなものを託されます。この額縁もそのひとつ。特大のサイズ感に合う手持ちのアートがなく、子どもの落書きをベースにレイアウトして写真を飾りました。もらったものを自分らしく整える天才なのです。

     安物買いの銭失いはしない

    画像: 5 安物買いの銭失いはしない

    「お金を使うなら気持ちよく、ずっと長くつきあいたいと思えるものだけに」というのが基本の考え。たとえば、鍋は「ストウブ」のグレーで統一。決して安いものではないけれど、手軽な消耗品を次々に買い替えるということはしたくありません。なにより、料理がおいしくなるのです。

     引き継げる家具を選ぶ

    画像: 6 引き継げる家具を選ぶ

    家具は自分が使って終わりなのではなくて、数十年後、子どもたちやだれかに引き継げるものをと選んでいます。「当時、結婚したばかりだった友人の坂本美雨ちゃんが、亡くなったおじいちゃまの家から名作家具を持ち帰って新居に置いたという話を知って……。なんて豊か! と思ったんです」

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    ▼伊藤菜衣子さん「お金を賢く使う暮らしのヒント集」


    〈撮影/林 紘輝 取材・文/鈴木麻子〉

    伊藤菜衣子(いとう・さいこ)
    クリエイティブディレクションや編集、ウェブ制作、コピーライティングなど、多岐に活動。「100万人のキャンドルナイト」や、坂本龍一氏のソーシャルメディアでの社会実験などにも参加。編集に『あたらしい家づくりの教科書』、共著『これからのリノベーション 断熱・気密編』(ともに新建新聞社)。
    https://bouken.life/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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