• 60代のいまを楽しむ、気ままな街歩き。上京して40年になるカメラマン・石黒美穂子さんが、懐かしい風景と新しい発見を探して東京の街を歩き、その魅力を綴る「大人のひとり散歩道」。今回は、東銀座で1949年から続く、日本最古のインド料理店「ナイルレストラン」へ。創業以来変わらない名物「ムルギーランチ」を味わいながら、銀座で愛され続ける老舗の魅力を紹介します。

    日本最古のインド料理店「ナイルレストラン」へ

    東銀座交差点近くのナイルレストランは1949年創業の日本最古のインドレストラン。

    さまざまなメディアで取り上げられ、芸能人や著名人、歌舞伎関係の方などの常連さんも多い老舗です。

    現在は3代目のナイル善己(よしみ)さんが伝統の味を引き継いで営業しており、行列のできる人気店です。

    私がナイルレストランに出合ったのは、90年代に入ったころのことです。近くの編集部での打ち合わせ帰りに、連れてきてもらったのがきっかけでした。

    エキゾチックな店内に東京の業界人や、銀座が似合う優雅な紳士淑女、会社員の常連さんなど、まだ若かった私はちょっとドキドキしたのを覚えています。

    聞き慣れない名前の本格的なインド料理を食べるのは、初めてでした。

    「ラサムスープ」やつまみの「パッパル」、そしてインパクトのある名物「ムルギーランチ」に完全にノックアウトされて、それ以来、銀座方面に行ったときは必ずといっていいほど立ち寄るようになりました。

    「まじぇて食べてね」名物ムルギーランチ

    ムルギーランチは骨付き鶏もも肉とキャベツ、マッシュポテト、サフランライスが盛り付けてあるワンプレートメニュー。

    名物「ムルギーランチ」

    インド人のサービススタッフさんがテーブルに運んでくると、手際よく鶏の骨から身を外し、決め台詞の「まじぇて食べてね」といって提供してくれます。

    大きな青森県産の鶏もも肉を一本丸ごと使っており、価格高騰の昨今も値段を据え置いているのは「皆さんに気軽に食べてほしいから」と語る3代目の善己さん。こだわりの食材をあまり押し出さないところに老舗の懐の深さを感じました。

    3代目の善己さんは「銀座のお店はオーナー自身が店に立っているので横のつながりもあるし、落ち着いたお客さんが多く、本当に銀座でよかったと思います」と。

    善己さんのお話を伺っていると時代が流れて街の様子は変わっていっても、変わらないものがあるのが銀座なのだと、改めて思いました。

    店舗情報

    画像: 東京・東銀座の“日本最古”のインド料理店「ナイルレストラン」へ。『まじぇて食べてね』でおなじみ、名物ムルギーランチを実食!|大人のひとり散歩道/カメラマン・石黒美穂子さん

    印度料理 銀座ナイルレストラン

    住所:東京都中央区銀座4-10-7
    電話:03-3541-8246
    営業時間:平日:11:30〜21:30(L.O.21:00)、日曜・祝日:11:30〜20:30(L.O.20:00)
    定休日:火曜・第一水曜
    ※営業時間・定休日は変更となる場合があります。
    https://www.ginza-nair.com



    <撮影・文/石黒美穂子>

    画像: 「Bon Bon Store(ボンボンストア)」の日傘

    石黒美穂子(いしぐろ・みほこ)
    フォトグラファー/MIGO LABO ディレクター。名古屋市出身。雑誌やWEBにおけるライフスタイル系の撮影経験を活かし、2016年に東京都目黒区に「MIGO LABO」をオープン。国内外のハンドクラフト作品を中心に個展や企画展を開催。ライフワークは湯活・サ活、町中華や酒場などをめぐる街散策。

    MIGO LABO 公式サイト:https://www.migolabo.com
    MIGO LABOインスタグラム:@migolabo
    石黒美穂子インスタグラム:@ishiguromihoko



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