• もっと身軽に、もっと自由に。これからの暮らしを考えたときに、手放す選択をする人が増えています。今回は、ライター・ミニマリストの田村美葉さんに、ものを減らすことで心と暮らしに訪れた変化を、住まいの様子とともに教えていただきました。
    (『天然生活』2025年11月号掲載)

    自分にとって大切なものを最優先にした部屋づくり

    かつてはシェアハウスや多拠点生活サービスなどを利用して、軽やかに住まいを変えてきた田村美葉さん。

    現在は千葉県の築47年のリノベされた団地の一室に居を構えていますが、その前は福岡、神戸の団地に住んでいた経験も。

    「仕事がフルリモートに変わったことで家賃の高い東京に住む意味もなくなって。旅好きなので地方に住めば、その場所を拠点にして、さらにさまざまな場所に足を延ばせるのも魅力でした」

    画像: ドイツへの旅で出合ったバウハウス様式の学生寮をお手本にしたインテリア。色を極力抑え、黄色いクッションカバーをアクセントに

    ドイツへの旅で出合ったバウハウス様式の学生寮をお手本にしたインテリア。色を極力抑え、黄色いクッションカバーをアクセントに

    重たい家具を引っ越しで運ぶよりは、譲ったり売ったりとその地で手放したほうがお得だったこともあり、持ち物は減っていきました。

    国内外さまざまな場所へ旅を重ねてきたことも、「本当に必要なもの、自分にとって快適な生活道具は何か?」を熟考するきっかけに。

    画像: 残した器は用途が幅広いものばかり。主菜用の器はパスタやカレーにも

    残した器は用途が幅広いものばかり。主菜用の器はパスタやカレーにも

    手元に厳選された愛用品たちは適切な場所を与えられ、部屋はすっきりと片づき、清々しい空気が流れていました。

    「ものを減らすことで人生の選択肢が増え、実際にできることも増えたという実感です。生活に必要なものはごく最小限。自分にとって大切なもの、ことだけを残していく。それが私にはすごく心地よく感じられるのです」

    手放してなお新たに買ったもの
    本や旅先のご当地グッズ

    「ミニマリストと名乗りながら、暮らしに必要ないものも実はたくさん持っているんです」

    コレクションしている品は、ぬいぐるみや写真集、乗り物や建築物のおもちゃ関係。

    「最初は器類など、暮らしで使うものを買っていました。でもそうすると、なかなか手放しにくくなることがわかって。お土産はあえて日用品以外のものを買うようにすると、いざ好みでなくなったときは、速やかに手放すことができるんです」

    画像: 2025年5月に訪れたドイツ旅行のお土産。しばらく眺めて楽しむ

    2025年5月に訪れたドイツ旅行のお土産。しばらく眺めて楽しむ



    〈撮影/近藤沙菜 取材・文/田中のり子〉

    田村美葉(たむら・みは)
    千葉県の団地でひとり暮らし。ライターとしてさまざまな暮らしを取材しつつYouTubeチャンネル「団地で暮らす旅好きミニマリスト」で旅と暮らしの情報を発信。71シンプルで合理的な提案と、やさしい語り口にファンも多い。著書に『できるだけがんばらないひとりたび』(KADOKAWA)、『すごいエスカレーター』(エクスナレッジ)。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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