(『天然生活』2025年12月号掲載)
読書の時間が忙しい毎日の気分転換に。飛田和緒さんの愛読書6選
料理家の飛田和緒さん宅には地下室があり、壁一面が書棚になっています。ぎっしり並んでいるのは、子ども時代の愛読書や何度も手に取ってきた作品、これから読もうと思っている本など。
▼飛田和緒さんの本棚と中身についてはこちら
本を読むのは、移動中を中心に、仕事の合間や夜も。忙しくても、なるべく本に手を伸ばします。
「自宅で仕事をしていることもあり、気持ちの切り替えが難しいんです。読書に集中する時間をつくることで気分転換になりますし、ストレス発散にもなっています」
初めて手にした料理本も。自分の原点ともなる愛読書

聡明な女は料理がうまい

桐島洋子著 文春文庫
台所づくりのヒントやレシピも掲載された、料理エッセイで人生論。
「まだ料理の仕事を始める前、20代でひとり暮らしをしていたときに出合いました。冷蔵庫にあるものでつくるけれど、盛りつけは見栄えよくなどと書かれていて、料理に正解はなく、自由でいいんだと勇気づけられた本です」
ジュニアクッキング 子ども料理

木村文子著 Gakken
子ども向けのレシピブック。巻末には野菜の切り方など基本的な知識の紹介も。
「小学生のときに購入し、チャーハンをはじめ、ひと通り挑戦しました。プロセスなどもイラストだったりして、つくるときには想像力をふくらませる必要がありましたが、それが楽しかった。私の原点です」
秘密のケーキづくり

マドモアゼルいくこ著 主婦と生活社
おやつレシピをイラスト付きで紹介。
「中学生のときに初めて買ったケーキづくりの本。ヨーグルトポムポムやクレープなどたくさんつくりました。1度なくしてしまったのですが、友人に話したら『持っているからあげる』とプレゼントしてくれたんです。以来、ずっと大切にしています」
いまの私を刺激する好奇心をくすぐる3冊

武井武雄手芸図案集 刺繍で蘇る童画の世界

武井武雄著 大塚あや子刺繍 文化出版局
1928年に出版された『武井武雄手芸図案集』を復刊。掲載の図案100点中、20点を刺しゅう作家の大塚あや子さんが作品に。
「大塚あや子さんの作品のファンなんです。ステッチの表現力も多彩で、感嘆します。いつか時間ができたら自分でも刺しゅうをしてみたいと思いつつ、眺めています」
わたしはイモムシ―I, Caterpillar

桃山鈴子著 工作舎
画家自ら飼育しているイモムシを観察し、細密点描した作品を68点収録。
「とても美しくて、表紙を見た瞬間に手に取り、レジに向かいました。虫は大の苦手でしたが、海の近くに越してからは身近なこともあり好きに。この画集を図鑑がわりに、わが家にやってくるイモムシを観察することも」
ヒグチユウコ画集 CIRCUS

ヒグチユウコ著 グラフィック社
描き下ろしを加えた人気画家の画集。
「ヒグチユウコさんの絵も、タッチが細かくて、見始めるとキリがなく、いつまでも見入ってしまいます。大好きな猫や虫などの生き物モチーフがとくに素敵で、画集のみならずメガネケースやペンケースなどのグッズまで購入してしまいました」
〈撮影/山川修一 取材・文/長谷川未緒〉
飛田和緒(ひだ・かずを)
料理家。東京生まれ。現在は神奈川県の海辺の街で暮らしている。気負わずつくれる、素材のうま味を生かしたレシピが人気。ベストセラーとなった『常備菜』(主婦と生活社)をはじめ、『別冊天然生活 飛田和緒さんの四季を味わうごはんと暮らし』(扶桑社)、『飛田和緒の得意が見つかる定番ごはん』(ワン・パブリッシング)など著書多数。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです







