ポケットを付けたり、手を入れるバンドを付けたり……。本を包んで保護するという本来の用途に、楽しい機能をプラスしたブックカバーたち。手づくりだからこそアレンジできるアイデアが満載です。今回は「バッグタイプのブックカバー」のつくり方をご紹介いたします。
(『天然生活』2017年9月号掲載)
バッグタイプ
持ち手を付け、バッグのように持ち歩ける形に。A5サイズの本の大きさで、本の表紙と裏表紙を折り返しに入れて装着するタイプです。
本の開く側をスナップで固定できるので、持ち運ぶときにも、バサバサと本が開くことがありません。
これだけを持って出かけられるよう、小銭や鍵などを入れられるポケットも付けました。
How to make
*製図、つくり方のなかの数字の単位はすべてcm(センチメートル)です。
*用尺は、縫いしろを含んでいます。縫いしろやパーツの付け位置は、つくり方を参考にしてください。
材料
- 外カバー(薄手キャンバス) 53cm幅 23.5cm
- 内カバー(薄手リネン) 34cm幅 23.5cm
- 持ち手(薄手キャンバス) 6cm幅 24cmを2本
- 外フラップ(薄手キャンバス) 17.5cm幅 6cm
- 内フラップ(薄手リネン) 17.5cm幅 6cm
- ポケット(薄手キャンバス) 17.5cm幅 11cm
- タブ(薄手キャンバス) 6cm幅 9cm
- スナップ 直径1.2cm幅を1組
*購入するときの用尺の目安
薄手キャンバス 85cm幅 30cm
薄手リネン 55cm幅 25cm
でき上がりサイズ
広げて33×21.5cm(A5サイズの本用)
つくり方
1. イラストを参考に、ポケット、フラップ、持ち手、タブをつくる。
ポケット
フラップ
持ち手
タブ
2. 外カバーの両脇端を三つ折りし、縫う。イラストを参考にして、1のすべてを外カバーに縫い付ける。
3. 内カバーの両脇端を折り、縫う。イラストを参考にし、外カバーの両脇を折って、内カバーを中表に合わせ、縫う。
4. 3で縫い残した部分から表に返し、アイロンで形を整え、スナップをまつり付ける。
青木恵理子さんの機能が楽しいブックカバーのつくり方(2) 「バンド付きブックカバー」へ ⇒
青木恵理子さんの機能が楽しいブックカバーのつくり方(4) 「ポーチタイプブックカバー」へ ⇒
<作品デザイン・制作/青木恵理子 撮影/滝沢育絵 スタイリング/前田かおり イラスト/沼本康代>
青木恵理子(あおき・えりこ)
服飾系専門学校を卒業後、アパレルメーカー、雑貨店勤務を経て、1996年から手芸作家として活動を始める。書籍や雑誌などでの作品発表、手作り教室の開催、雑貨店への卸し、個展など、多方面で活躍中。センスの光る素材選び、シンプルで使い勝手の良いデザイン、完成度の高いものづくりに定評がある。
著書に「大人デザインのバッグと小もの」(主婦の友社刊)、「麻ひもバッグ 基本の「き」+デザインいろいろ」(日本ヴォーグ社)他多数。
ホームページ
https://erikoaoki.jp
インスタグラム
https://www.instagram.com/erikoaoki.cloudy/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです