2本以上の糸を撚らず、一本の糸のように合わせることで風合いや色合いの変化を楽しめる“引きそろえ糸”。リネン糸をベースに、さまざまな素材の糸を合わせたオリジナルの糸で、表情豊かなバッグを編みました。くさり編み、こま編み、長編みでつくれる手軽さも魅力です。今回は、リネン糸の2本取りで編む、レースのような編み地の「ショルダーバッグ」を。
（『天然生活』2016年8月号掲載）
リネン × リネン ショルダーバッグ
長編みとくさり編みの組み合わせでできる、レースのような編み目が美しいショルダーバッグ。
光沢があり、滑りのよいコルトレイクリネンを使用。
目が詰まっていない編み地ですが、リネン糸2本取りなので、しっかりしています。
ザクザクと比較的短時間で編め、そろっていなくても目立たない編み地なので、初心者におすすめです。
丈夫なのが持ち味のリネン糸だけれど、伸縮性は低い素材。レースのような編み地にすることで、バッグ自体に伸縮性が生まれ、物を入れやすくなる
How to knit
使用糸
SOPHIE（チャコールメランジ・3） 120g
その他の材料
リボン 1.5cm幅 52cm
用具
6/0号かぎ針
ゲージ（10cm四方）
模様編み 17目 7.5段
でき上がり寸法
幅26.5cm 深さ36cm
編み方
すべて2本取りで編む。
- 「くさり編み」で目をつくり、輪にして、「模様編み」で本体を編む。
- 本体に続けて、「長編み」で肩ひもを編む。
- 本体を中表にし、つくり目を引き抜きはぎする。
- 本体と肩ひもの編み終わりを中表に合わせ、引き抜きはぎする。
- リボンを肩ひもに結ぶ。
製図
バッグの編み方図
仕上げ
Vlas Blomme（ヴラス ブラム）の「引きそろえ糸で編むバッグ」（2） 「リネン×シルクのクラッチバッグ」へ ⇒
Vlas Blomme（ヴラス ブラム）の「引きそろえ糸で編むバッグ」（3） 「リネン×コットンのミニトートバッグ」へ ⇒
＜作品デザイン／ヴラス ブラム 制作／齋藤 瑞、小林槙子 撮影／滝沢育絵 スタイリング／前田かおり 編み図・つくり方解説／柳沢ゆり イラスト／沼本康代＞
Vlas Blomme（ゔらす・ぶらむ）
上質なコルトレイクリネンを使用した着心地のよいアイテムを展開するアパレルブランド。詳細はHPを。
http://www.a-j-p.co.jp/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
