自分らしくおしゃれを楽しむ方々は、どんなクローゼットなのでしょう? 春夏秋冬の装いから、洋服のしまい方まで、その中身を拝見してみました。今回は、イラストレーター・山本祐布子さんのクローゼットから、季節ごとに「ふだん」と「お出かけ」の装いを紹介します。
(『天然生活』2015年10月号掲載)
春 の装い
[ ふだん ]
シャツ+デニムも大人色を選べばほどよく上品さが漂う

「マーガレット・ハウエル」のシャツと、「アメリカン・ヴィンテージ」のデニムでカジュアルに。白を選べば、デニムでもすっきりと上品な印象になる。靴は動きやすさを重視して、「アディダス」のスタンスミス
[ お出かけ ]
たった一枚でさまになるのがビンテージの特別感

「ジバンシイ」のワンピースは、’50~’60年代のビンテージ。ヒールを履くときまりすぎてしまうから、厚手のタイツと「そのみつ」のレースアップシューズを合わせる。バッグは「ジャマン・ピュエッシュ」
夏 の装い
[ ふだん ]
暑い季節は、アイテム数を絞ってすっきり過ごす

「アデュー トリステス」のワンピースは、ベルトでゆったりブラウジング。ベルトなしで着ても、ふわりとしたシルエットでかわいい。ベルトと足元の「レペット」を茶系でそろえ、ワントーンでシックにまとめる
[ お出かけ ]
真っ白なドレスに映える、ビーズのカラフルバッグ

コットンリネンのワンピースは「スポークン ワーズ プロジェクト」のもので、実はウエディングドレスをリメイクしたもの。クラシックな印象の一枚なので、足元は「ダンスコ」でほどよくカジュアルダウン
秋 の装い
[ ふだん ]
上質アイテムだからこそ、黒一色がここまできまる

リブカーディガンとパンツは、ともに10年以上前から愛用する「ジル・サンダー」のもの。バッグは、昔に買ったシンプルな「コーチ」で。「パトリック・コックス」のスニーカーの、白のラインがひそかなポイント
[ お出かけ ]
秋になると身に着けたくなる深い色合いのニット&ボトム

「YUKI」のカーディガンはボタンを閉めて、プルオーバー感覚で使う。サスペンダー付きの「Disk1」のパンツは、ピンストライプのすっきりしたラインがお出かけ仕様。足元は、かっちりした「そのみつ」を
冬 の装い
[ ふだん ]
コートさえ押さえれば、冬のスタイルはあっさりきまる

ベーシックなコートは、4年ほど前に買った「エルメス」。ニットとパンツは、それぞれ「無印良品」と「ユニクロ」。コートさえ上質なものを着ていれば、全体が品よくまとまる。足元は軽やかに白の「アディダス」
[ お出かけ ]
シンプルで上質なアイテムには柄タイツで遊び心を

「ジル・サンダー」のワンピースは、そのシルエットをコートで隠すのがもったいないので、車移動でアウターを必要としないときに着用。靴はシンプルな「バリー」。「アンティパスト」の柄タイツでアクセントを
昔から手放せないもの
雑誌で見かけてピンときたボッテガ・ヴェネタ
10年ほど前に雑誌で見かけて「理想のバッグ」だと感じ、現地からわざわざ取り寄せたバッグ。素材のよさだけを際立たせる潔さがいい

パリで見つけたスモーキートパーズのピアス
10年ほど前、パリの「アドリーヌ アンドレ」で見かけたピアス。そのときはやり過ごしたものの、やはり気になり、帰国日に購入した

最近、買ったもの
ふたつ目のカミンスキーは、大人っぽいブラック
「麦わら帽子といえば、『ヘレンカミンスキー』と思い込んでいます」。ナチュラルカラーは、すでに所有。ふたつ目は黒にして大正解だとか

ずっと前から大好きな、小鳥柄のストール
「オールドマンズテーラー」のこの柄は昔から大好きで、ワンピースも持っていた。着古したものを、娘さんのために仕立て直したほど

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「クローゼットの中身」・イラストレーター 山本祐布子さんへ ⇒
<撮影/柳原久子(https://water-fish.co.jp/) 取材・文/福山雅美>

山本祐布子(やまもと・ゆうこ)
京都精華大学テキスタイルデザイン科卒業。切り絵、ドローイングを用いた雑誌や広告のイラストレーションを手がけるほか、プロダクトデザインにも携わる。
https://yukoyamamoto.jp
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです