(『天然生活』2019年10月号掲載)
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
子どもとの時間も大切にしてできることから効率的に
ミナ ペルホネンでPRディレクターを務める長江青さん。1年ほど前、尾道から会社のアトリエのある東京へ戻り、仕事や家事、9歳と7歳のお子さんの子育てに日々向きあっています。
そんな長江さん、実は段取りは得意ではないのだとか。でも苦手意識があるからこそ、1日にやることを書きだして優先順位をつけるなど「できることから」効率よく家事を進める工夫をしています。
「料理はとくに臨機応変にできないので、前もって献立を決めて、次のごはんの仕込みをできるところまでやっておきます。あとは、忙しいときほど備忘録としてメモを活用します。やるべきことを『忘れない』安心感とともに、メモが自分を助けてくれるんです」
それでも、子どもがいれば思うように進まない日も。そんなとき長江さんは、「仕方ない」と割り切るようにしているといいます。
「予定通りに進まないとイライラしてしまうこともありますが、気持ちを切り替えて、なるべくおおらかでいるように心がけています。家事をうまくこなすことより、家族と笑顔で過ごすことの方がずっと大事ですものね」
そう穏やかに話し、2人のお子さんをやさしく見つめる長江さん。普段の温かな暮らしぶりが、垣間見えた気がしました。
長江さんの朝時間
06:00 朝のコーヒーはタンブラーに入れる
温かいまま何度も飲める
朝一番にコーヒーをドリップする。多めにつくってミナのタンブラーに入れておき、作業をしながら出かける前に2~3回飲むそう。
「気持ちを切り替える意味でも何度かに分けて飲みたいんです。最近は生豆を焙煎している友人からお裾分けしていただくこともあって、そういうコーヒーはまた格別です」
06:00 冷凍食材を常温で解凍
帰宅後、すぐに調理にかかれる
3日分のメニューを考えて食材は週末にまとめ買いをするほか、週に1度宅配を利用。冷凍しておき、使う日の朝に数時間、常温で解凍してから冷蔵庫に戻す。写真下はしょうゆ麹とトマト麹。
「肉を麹に漬けると、火加減に気を配らなくてもやわらかく、お店のような味になるので気に入っています」
06:15 洗濯物をベランダに干す
風や空を感じて気持ちがいい
長江さんのお宅には広々したルーフバルコニーがあり、夜のうちに起床時間に合わせて洗濯機をセットし、朝、外に干し、帰宅してから取り込むのが日課。
「晴れた日に洗濯物を干すのは開放的で、風や空を感じられる好きな時間です」
朝、干す時間がない日は、前日の夜に洗濯を済ませることもある。
07:30 夕食のメニューをメモ
ごはんの支度がスムーズに
夕食は子どもたちのお腹がすきすぎないうちに用意したいと、長江さん。献立や仕上げに加える食材をメモしておくだけで、帰宅後にあせらず支度できる。
「頭が仕事モードのままだと、せっかく用意しておいたおかずを出し忘れることもあって(笑)。メモがあれば、作業も明確になってスムーズです」
朝の時間割
05:30 | 起床 |
06:00 | 夕食の段取り |
06:15 | 洗濯物を干す。ベランダの掃除 |
07:00 | 朝食の支度 |
07:20 | 朝食 |
08:00 | 子どもの登校と一緒に出勤 |
昼時間の使い方
仕事のお昼休みをうまく活用して、食材の買い出しやふだんできない書き物をする時間にあてています。
足りない食材を買う
お礼状や手紙を書く
<撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美>
長江 青(ながえ・あおい)
ミナ ペルホネンを設立時から支え、ベルリンと尾道を経て、2018年、11年ぶりに東京に。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです