• 「おまもり」の語源は“見守る”だそうです。私が私らしく、居心地よく生きるための「おまもり」を分けていただきに、大段まちこ(フォトグラファー)&井尾淳子(フリー編集者)の二人が、心とからだを整える魔法使いのような人々を訪ねます。今回は、東京・表参道にある「源保堂鍼灸院(げんぽうどうしんきゅういん)の瀬戸郁保(いくやす)院長を訪ねました。
    おまもりルームより
    ふっくらとした愛を込めて。
    画像: おまもりルーム|心とからだを整える。
第一回 私たちの駆け込み寺「源保堂鍼灸院」(東京・表参道)
大段まちこ×井尾淳子

    あるとき、「つや」が気になりました。

    みなさん、こんにちは。早速ですが、お疲れが出ていませんか?(疲れていますよね…)できれば毎日健やかに過ごしたいものですが、そのためには心もからだも、年々マメなメンテナンスが必要ですよね。ある日私たちは、こんな会話がキッカケで、この連載を始めることになりました。

    大段:「井尾さん。もっと居心地良く生きるためには、“つや”が必要だと思うんです」

    井尾:「突然、どうしたんですか?」

    大段:「ほら。見てください。つやの意味を調べてみたんですよね」

    と、インターネットの辞書のサイトを指し示す大段さん。そこにはこんな内容が。

    *********
    つや
    物の、なめらかな面に、(美しく)静かな感じで浮かぶ、光の反射。光沢。 
    若々しく、張り・弾力のある感じの美しさ
    *********

    井尾:「わー! コレ!欲しいやつです!」 

    大段:「ですよねぇ。私も。ふふ」

    わずか30分の施術でラクに

    ということで、ひとつめの「おまもり」をいただきに、私たちは早速、東京・表参道にある「源保堂鍼灸院(げんぽどうしんきゅういん)」を訪ねました。こちら、実は大段さんのかかりつけの先生でもあります。

    画像: 院長の瀬戸郁保(いくやす)先生。「疲れが溜まったとき、体調がいまひとつのとき、いつもお世話になっています」(大段)「私も紹介していただき、時々通っています」(井尾)

    院長の瀬戸郁保(いくやす)先生。「疲れが溜まったとき、体調がいまひとつのとき、いつもお世話になっています」(大段)「私も紹介していただき、時々通っています」(井尾)

    大段:「こちらはいつも30分間のみの治療ですが、短時間でからだがラクに、すっきりするんですよね」

    瀬戸先生:「当院の鍼灸鍼療というのは、実はどんな症状でも30分以内、となっているんですよ」

    井尾:「えっ。そうなんですか」

    瀬戸先生:「本当に必要なところだけに鍼をし、つぶを貼ってお灸をしていくので、30分でいいんです。それ以上になるとからだに負担がかかり、かえって疲れてしまうんですよ」

    二人:「なるほど~」

    画像: お灸に使用する上質もぐさ(原料のヨモギの裏に生えた毛だけを集めたもの)

    お灸に使用する上質もぐさ(原料のヨモギの裏に生えた毛だけを集めたもの)

    画像: 合金の「つぶ」(マグレイン)。手足やお腹などに貼る金メッキ(左)と、顔に貼っても目立たないチタン(右)

    合金の「つぶ」(マグレイン)。手足やお腹などに貼る金メッキ(左)と、顔に貼っても目立たないチタン(右)

    鍼なのに、痛くない!

    二人:「そしてこちらの鍼は、まったく痛くない!」

    瀬戸先生:「よかったです。東洋医学の起源『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物には、“鍼は蚊やアブが止まるように痛くないように刺しましょう”という教えがあるんですよ」

    大段:「だからなんですね。初診のとき、いつ鍼をされたのかわからないくらいささやかな感触で、本当にびっくりしました」

    画像: 使用する鍼は「八分長柄鍼(はちぶちょうへいしん)」という、0.16ミリの鍼。「髪の毛よりも少し太い程度です」(瀬戸先生)

    使用する鍼は「八分長柄鍼(はちぶちょうへいしん)」という、0.16ミリの鍼。「髪の毛よりも少し太い程度です」(瀬戸先生)

    画像: 施術後もハーブティーでリラックス。この日のお茶は、ローズレッドやハイビスカスなどが配合された「ウェルカムチェンジブレンド」900円(税別)*約20杯分(ハーブティー各種は購入可能です)

    施術後もハーブティーでリラックス。この日のお茶は、ローズレッドやハイビスカスなどが配合された「ウェルカムチェンジブレンド」900円(税別)*約20杯分(ハーブティー各種は購入可能です)

    崩れたバランスを整える

    痛くない鍼で、短時間で、からだに負担をかけない施術は、本治法(ほんちほう)という治療法。これは古代中国の経絡治療に、奇経八脈(きけいはちみゃく)という脈診を加えたもので、数少ない流派になるそうです。

    瀬戸先生:「痛みや症状がある部分だけを調整するのではなく、心とからだ全体を調整していくのが本治法の特徴です」

    大段:「ストレスや生活習慣で崩れたからだのバランスを整える、ということですね」

    瀬戸先生:「はい。ホルモンバランス、自律神経失調症、生理痛、冷え性などの女性特有の症状も、バランスの崩れによるものですからね」

    二人:「なるほど~」

    井尾:「ところで先生。私たち、もっとつやつやになりたいのですが、鍼灸にもその効果はありますか?」

    瀬戸先生:「もちろんありますよ! 実は、からだにつやが出たかどうか、目安となる秘密のポイントがあるんです」

    なんですと! 次回はいよいよ「つやを取り戻すお灸」について、その秘密に迫ります!

    ※ ※ ※

    源保堂鍼灸院
    東京都渋谷区神宮前4-17-3 アークアトリウム101
    Tel&Fax 03-3401-8125
    開院時間・曜日・料金(自由診療)↓
    https://genpoudou.com


    大段まちこ(おおだん・まちこ)
    フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。共著に『花と料理』(リトル・モア)などがある。
    http://odanmachiko.com/
    井尾淳子(いお・じゅんこ)
    フリーライター&編集。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。


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