• 人気造形ユニット「丸林さんち」がご紹介する、残りもので料理をつくるように、気軽に始められるDIYを楽しんでみませんか。今回は、親子で挑戦できる、とても簡単なのにかわいい、木製の「おもちゃのカメラ」のつくり方を教えてもらいました。

    楽しい手づくりを紹介していきます

    はじめまして、まるばやしさわこと申します。

    造形作家をしています。

    もしかすると『丸林さんち』の丸林佐和子ですと、自己紹介したほうがわかる方もいるかもしれません。工作や雑貨をつくる仕事をしたり、米農家をしていたり家をセルフビルドしたりと「つくる生活」をしています。

    「天然生活web」では、私のつくる暮らしの中から、女性目線の手づくりだったり、子どものいる生活の中の手づくり、家具つくり、天然素材の家具や家のメンテナンス、首都圏の小さな農家の季節の様子や農家ご飯など、丸林さんち発信の手づくりを幅広くお伝えできたらと思います。

    どうぞよろしくお願いします。

    今回は、女性や親子につくっていただきたい「おもちゃの木のカメラ」のつくり方を紹介します。

    手づくりの中でも「木工」「DIY」というと敷居が高く感じるかもしれませんが、木の風合いやさわり心地、時間経つと色合いが変化してより馴染む素材感のある、木でできているものを愛する人は多いと思います。いつか木の雑貨や家具をつくってみたいなぁと思っている人も多いのではないでしょうか。

    実際、私が開催する木工のワークショップでは、女性や母子の親子の参加も多くいらっしゃいます。そんな。ちょっと木工 DIYをやってみたいなぁという人に向けてまずは、こんな積み木のような雑貨のようなDIYから提案したいと思います。

    おもちゃの木のカメラのつくり方

    道具

    画像: 道具

    ● 刷毛

    ● マスキングテープと丸シール

    ● 布

    ● 接着剤(ゴム系接着剤)

    ● インパクトドライバーもしくはドリルドライバー

    ● 直径40mmと10mmのドリルピット

    ● ドライバー

    ● 塗料(今回使ったの水性のバターミルクペイントとステイン)

    ※ドリルやドライバーなどの道具がない場合は、貸してくれるホームセンターも多くあります。また、数十円だせば穴をあけてくれるところも多いと思います。いきなり工具を買うのではなく、そういうところから始めてみるのもいいのではないでしょうか。


    材料

    画像: 材料
    ● 板130×86mm1枚
    ● 丸材直径80mm、内径40mm1枚
    ● アクリル板50×50mm1枚
    ● 吊り金具(三角吊りカン)2個
    ● リボン850㎜1本

    つくり方

    画像1: つくり方

     直径40mmのドリルで、カメラのボディになる板の中心に、穴をあけます。ドリルの回転で木材が回らないように、しっかりと板を押さえてください。また、端材を下に入れるとバリが出にくく綺麗に仕上がります。

    画像2: つくり方

     ボディーの右上に直径10㎜のドリルで穴をあけます。ここがのぞき窓になりますので、穴のサイズや場所は自由に変更してもらってだいじょうぶです。

    画像3: つくり方

     レンズになる丸材にステインを布で染み込ませるように塗ります。ステインは刷木材に染み込ませ、木目を生かすのがよいところです。

    画像4: つくり方

     ボディの模様をつけるために、マスキングテープやシールで養生します。丸シールは養生用ではないのですが、今回使ってみました。きれいに仕上げるために、しっかり端までくっついているか確認しましょう。

    画像5: つくり方
    画像6: つくり方

     水性塗料を塗ります。今回使ったのはバターミルクペイント。水で解かずに原液のまま塗ります。丸シールは養生用ではないので水っぽいと染み入ってしまうので濃いまま薄く重ね塗りしていくのがオススメです。

    画像7: つくり方
    画像8: つくり方

     接着剤でアクリル板を丸材の後ろから貼り付けます。アクリルは木工用のボンドではつかないので、必ず接着剤を使って貼ってください。塗った接着材の表面が乾いてきてから接着するのがポイントです。

    画像9: つくり方

     バターミルクペイントが乾いたらマスキングテープをはがします。バターミルクペイントは30分〜1時間程度で乾きます。しっかり乾いたか確認してはがしましょう。

    画像10: つくり方

     接着剤で丸材をボディーの真ん中に貼り付けます。

    画像11: つくり方

     三角吊りカンをボディーの両端、上部分に木ねじで取り付けるます。三角のリボンを通す部分が、ボディーから飛び出すように取り付けましょう。

    画像12: つくり方

    10 リボンを三角吊りカンに通し、結びます。首にさげてみて、好みの長さに仕上げてください。

    画像13: つくり方

    11 できあがりです!

    おわりに

    ホームセンターに行くと、木っ端が安く売っていたり、小さな丸や四角の木材が安く手に入るので「この木っ端で何かつくれたらなぁ」と考える人も多いと思います。

    私もついつい木っ端が売っていると何か使えるかと物色してしまいますし、そんな大人や子どもをよく見かけます。

    たいていは、木片をいくつか手に持って、積み木のように重ねてみては考えている様子。でも、あきらめて置いて帰ってしまう。つくりたい気持ちがあるのにもったいないなぁと、ものつくりの作家の私は思ってしまうのです。

    そんなつくりたいという気持ちを、さくっと叶えてくれるのが、この「おもちゃのカメラ」です。

    今回は、基本のつくり方を紹介しましたが、次回は、いくつかバリエーションを紹介したいと思いますのでお楽しみに。

    画像: おわりに

    後々、非力な女性に便利なDIY道具などもご紹介しますね。

    道具やスキルが必要なお父さんの日曜大工的なイメージではなく、残りもので料理をつくるように、気軽にDIY始められるような、そんな提案を少しずつしていきたいと思っていますよ。

    <写真・文/まるばやしさわこ>

    丸林 佐和子
    造形作家。こどもちゃれんじ『ぽけっと』造形あそび監修、NHK教育テレビ『キミなら何つくる?』の造形スタッフなどで幅広く活躍中。
    雑誌やテレビに多く出演するほか、『はじめてのこうさく』(ポプラ社)、『へんしん工作』(WAVE出版)、『さわこちゃんと10人のおひめさま』(アリス館)、『さわこちゃんと10のぼうけん』(アリス館)、『リトルスペース』(パルコ)、『どんどん!どんぐり工作』(汐文社)など著書も多数。

    石川 聡(丸林 聡)
    アートディレクター/イラストレーター/デザイナー/家や家具の製作。共著に、『丸林さんちの手づくり家具帖』『丸林さんちの手づくり家具帖2 カフェスタイルな、お部屋改装術』『丸林さんちの机の上の小さな家具帖』(以上、メディアファクトリー)、『丸林さんちのはじめての家具づくりレシピ』(パイインターナショナル)、『丸林さんちのヴィンテージスタイルな家具と庭づくり』(エクスナレッジ)がある。


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