(『おしゃれな20人の年間クローゼット計画』より)
松田尚美(まつだ・なおみ)
東京・自由が丘の「BROCANTE」店主。フランスで買いつけた古道具やアンティーク雑貨の販売と、ガーデンデザインや施工を行う。著書に『シックスタイルフラワーズ』(パイインターナショナル)。
http://brocante-jp.biz/
仕事でも、プライベートでも、動きやすさ重視
大きな家具や雑貨を運んだり、子どもの送り迎えをしたり、松田さんの日常は、いつも体を動かすことが基本です。
「仕事中、洋服のことを気にせずに動きたいし、子どものよだれがつくからって怒りたくもない。自然と動きやすくて、自分で洗える素材のものばかりになりました」
見せてもらったものは、そのほとんどがパンツスタイル。
素材はリネンやコットンが多く、シルクが入っているものでも洗濯してしまっているのだそう。
また、お店のオーナーであり、ふたりの男の子のお母さんでもある松田さんにとって、リラックスできる時間もとても大切です。
なんと、時間ができたらすぐに海へ行くこともあるのだとか。
「ぼーっとできる大事な時間。だから、砂浜に座っても気にならない気軽な洋服であることも、私にとって大切なポイントなんです」
松田さんの服データ
秋・冬
カットソー(長袖) | 8枚 |
ブラウス、シャツ(長袖) | 10枚 |
セーター(プルオーバータイプ) | 8枚 |
カーディガン | 8枚 |
パーカ | 3枚 |
スカート | 0枚 |
パンツ | 12枚 |
デニムパンツ | 3枚 |
レギンス | 8枚 |
ジャケット | 2枚 |
コート(薄手) | 4枚 |
コート(厚手) | 4枚 |
ジャンパー | 0枚 |
ワンピース | 8枚 |
巻き物(ウールやカシミヤ) | 10枚 |
◇ POINT ◇
*スカート0枚
コートとのバランスを考えると、秋冬のボトムはコンパクトにしたいそう。スカートはボリュームが出すぎるので、なんと一枚も持たず、いつもパンツですっきりと
*パンツ12枚
秋冬は暗い色のコーディネートになりがちなので、あえて白やベージュなど、明るい色みのものを多くそろえている。冬は、全身、白やベージュだけでそろえることも
*デニムパンツ3枚
メンズライクなスタイルが多いものの、デニムは3本のみ。いろいろ試した結果、夫のおさがりで、少し力の抜けた感じにコーディネートするのが定番になっている
*ジャケット2枚
PTAの集まりなどには欠かせない。ふだんの洋服でも、ジャケットを羽織るだけできちんと見えるようにしているので、素材や色みもほかのアイテムに合うものを選ぶ
*コート(薄手)4枚
小柄な体形なので、一番、サイズ感を大切にしているアイテム。色や素材が好みで、肩幅や丈などのサイズがぴったりのものがあったら迷わず買うようにしている
春・夏
カットソー(Tシャツなど半袖) | 12枚 |
ブラウス、シャツ(半袖) | 18枚 |
タンクトップ・キャミソール | 14枚 |
プルオーバー | 0枚 |
スカート | 5枚 |
パンツ | 12枚 |
レギンス | 5枚 |
ジャケット | 4枚 |
ワンピース | 12枚 |
巻き物(リネンやコットン) | 6枚 |
◇ POINT ◇
*ブラウス・シャツ(半袖)18枚
ショートパンツなどカジュアルなボトムには、しゃきっとしたシャツやふんわりしたブラウスを合わせる。カジュアルになりすぎず、きちんとした感じに見せられる
*タンクトップ・キャミソール14枚
衿ぐりの広いブラウスや薄い生地のシャツの下には欠かせない存在。気に入ったものを見つけたら、白と黒の中からデザイン違いで何枚か買うようにしている
*レギンス5枚
基本的にはだしで過ごすのが大好きで、とくに春夏は、靴下をはくことはめったにないのだそう。ちょっと肌寒いときは、レギンスをプラスして調節するようにしている
*ワンピース12枚
ほかのアイテムは白やベージュ、黒など定番の色ばかりだが、ワンピースだけは、赤など派手な色のものも。一枚すとんと着るだけでさまになり、色物も取り入れやすい
*巻き物6枚
冷房で寒かったり、日差しが強すぎたり、子どもをくるんだりと、秋冬に限らず、春や夏も巻き物は活躍する。出かけるときには、必ず一枚、大きめのものを持っていく
松田さんの服グラフ
〈撮影/柳原久子(https://water-fish.co.jp/) 取材・文/晴山香織〉
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