(『おしゃれな20人の年間クローゼット計画』より)
わたなべ・まき
本、雑誌、広告などで、季節感のある料理と、体にやさしい料理を提案している。雑誌に出るたびに、“私服の問い合わせ” が殺到するおしゃれ上手としても知られる。
インスタグラム@maki_watanabe
気に入ったブランドは、迷わずリピート
「改めて見ると、地味な色ばっかりですよね」とワタナベさんは、しみじみ。
実は、棚の左一列は、夫の洋服。色だけでは、正直、見分けがつきません。
女性らしいファッションが多いイメージがあるワタナベさんですが、「スカートは少ないし、アイテムだけ見ると、けっこうユニセックスなものが多いんです」といいます。
基本はパンツスタイル。体に合ったブランドを見つけると、色違い、形違いで何枚も。
実は、セーターもブラウスも、そんな感じ。“自分に合う” ものと出合えたら、少しずつ買い足していきます。
苦手なのは、かっちりした服、たとえばジャケット。
けれど、最近は大人のきちんと感も出したいので、その役割は靴におまかせ。
以前はバレエシューズを合わせていたところをマニッシュな靴に替えたら、自分らしい大人のスタイルになりました。
ワタナベさんの服データ
秋・冬
カットソー(長袖) | 5枚 |
ブラウス、シャツ(長袖) | 20枚 |
セーター(プルオーバータイプ) | 15枚 |
カーディガン | 10枚 |
パーカ | 4枚 |
スカート | 3枚 |
パンツ | 10枚 |
デニムパンツ | 7枚 |
レギンス | 5枚 |
ジャケット | 1枚 |
コート(薄手) | 3枚 |
コート(厚手) | 7枚 |
ジャンパー | 3枚 |
ワンピース | 4枚 |
巻き物(ウールやカシミヤ) | 10枚 |
◇ POINT ◇
*ブラウス・シャツ(半袖)6枚
秋冬のクローゼットには大量にあったブラウスが、ぐっと減る。それは、Tシャツを着る機会が増えるから。春夏のブラウスは、重ね着しないので、デザインに凝る
*タンクトップ・キャミソール8枚
たっぷりしたシルエットのブラウスが多いから、インナーとしてのタンクトップやキャミソールは必須。「無印良品」のカップ付きキャミソールは、便利な夏の愛用品
*パンツ20枚
「小柄なこともあって、なかなか『これ!』というパンツに出合えないから、見つけたときは大喜びで何本も買う」とワタナベさん。最近のお気に入りは「チマラ」
*レギンス2枚
春夏も、スカートやワンピースの下にはレギンスを。この季節は、涼しいコットン素材をセレクト。リーズナブルなものを、ワンシーズンで、はき倒すようにしている
*巻き物10枚
この時季はインナー+ブラウスのスタイルが多い。オーバーブラウスの場合、カーディガンを羽織るよりも大判のストールをラフに巻いたほうが、バランスがいいので重宝
春・夏
カットソー(Tシャツなど半袖) | 10枚 |
ブラウス、シャツ(半袖) | 6枚 |
タンクトップ・キャミソール | 8枚 |
プルオーバー | 0枚 |
スカート | 3枚 |
パンツ | 20枚 |
レギンス | 2枚 |
ジャケット | 0枚 |
ワンピース | 5枚 |
巻き物(リネンやコットン) | 10枚 |
◇ POINT ◇
*ブラウス、シャツ(長袖)20枚
白か淡いグレーが多い。主に、オーバーブラウスやチュニック丈など長めのもので、ワンピース感覚ともいえるかも。「かっちりは苦手」なので、基本は衿なしを
*セーター(プルオーバータイプ)15枚
料理の仕事は動いていると暑くなるので、首まわりがスッキリしたものを。ということで、タートルネックは一枚もなし。「ジョン スメドレー」や「ジョンストンズ」が好き
*スカート3枚
持っているのは、巻きスカートとプリーツスカート。ふんわり系は、ほとんど着なくなった。「オーバーブラウスが多いので、スカートの出番は少なくなったのかも」
*ジャケット1枚
ジャケットは、たった一枚だけ。グリーンのタータンチェックでタイトなシルエットのもの。いわゆる〝かっちりジャケット〟とは違うので、自分らしい着こなしができる
*コート(厚手)7枚
食材の買い出しには車で出かけることが多いため、厚手のコートは、実はそんなに出番がない。運転しやすいので、ニットに暖かなベストを重ねるスタイルが定番
ワタナベさんの服グラフ
<撮影/柳原久子(https://water-fish.co.jp/) 取材・文/福山雅美>
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