• 布作家の不動美穂さんに、収納扉のない台所の「掃除」についてお聞きします。「扉があると、出し入れが面倒。いっそ、なくしたら?」そんな、ちょっとした思いを実行に移したら、きれいに片づけずにはいられない、台所ができ上がっていました。
    (『天然生活』2017年3月号掲載)

    丸見えだから掃除もこまめに

    きれいだから、丸見えでもかまわないのか、丸見えだから、きれいにせざるをえないのか。

    どちらにしろ、不動さんの台所はいつも手入れがゆき届き、ピカピカです。

    「サボると、その分だけ汚れがたまったり、整理するのが面倒になったり。面倒くさがりなので、怠けると、どんどん先延ばしにしてしまいそうで。だから、自分のためにも、掃除はこまめにしています。たいていの汚れは、ついてすぐなら、簡単に落ちます。日々、少しずつ手をかけていれば、それぞれの作業に時間もかかりません」

    面倒な家事こそ、えいっと覚悟を決めて、ルーティンワークに。

    一見、目に入らないところまで、ていねいに整える。

    この場所が、すっきりとして、なおかつ温かい空気を醸し出している理由。

    それは、不動さんが、この空間のすみずみまでを把握し、細やかに手を入れつづけているからなのです。

    1週間に1回

    ごみ箱を丸洗い

    画像: ごみ箱を丸洗い

    意外に見落としがちなのが、ごみ箱の汚れ。

    燃えるごみ、燃えないごみ、それぞれの収集日に、空になったところでお風呂場できちんと水洗い。

    水けをふき取って、デッキで天日に当てて乾燥

    ふきんの煮沸消毒と漂白

    画像: ふきんの煮沸消毒と漂白

    洗濯機にまかせているだけでは、繊維の奥の汚れまでは落ちず、清潔感を保てない。

    1週間に1度、時間があいたところで、ふきんをまとめて煮沸消毒。

    漂白まで済ませて、心もすっきり

    1カ月に1回

    食材ストックの見直し

    画像: 食材ストックの見直し

    乾物類は、気づけば消費期限が間近に迫っていることも。

    ここも、ごちゃごちゃしがちな場所なので、意識してチェック。

    残り少ないものは使いきるようにし、スペースに余裕をもたせる

    給料日前に冷凍庫の掃除

    画像: 給料日前に冷凍庫の掃除

    給料日前になると、買いためたものや、つくりおきしていたものがだんだん減ってくる。

    このときが、パンパンになりがちな冷凍庫を一気に掃除するチャンス。

    ケースを出して、水洗い

    3カ月に1回

    換気扇を外して丸洗い

    画像: 換気扇を外して丸洗い

    毎日、料理をしていると、油汚れが相当につく。

    大掃除のときだけではなく、3カ月に1度は、レンジフードからフィルターまで、すべてをしっかり洗う。

    きれいな換気扇は、排気力アップ

    すべての鍋を磨く

    画像: すべての鍋を磨く

    換気扇の掃除をしたとき、ついでに行うのが鍋磨き。

    鍋はすべて見える場所に置いているので、こげつきがあるとだらしない印象になってしまう。

    重曹を使って、いつでも新品のように

    ◇ ◇ ◇

    不動家の台所

    画像1: 不動家の台所



    〈撮影/柳原久子(https://water-fish.co.jp/) 取材・文/福山雅美〉

    画像2: 不動家の台所

    不動美穂(ふどう・みほ)
    長女、長男、夫と暮らす。障がい者支援事務所に勤務。利用者とともに布小物や陶器の小物を制作し、販売している。
    インスタグラム@koinonia8man

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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