こんにちは、ナビゲーターの陳小爵(チェン・シャオジュエ)です。
秋といえば、日本では「芸術の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」などがあるそうですね。
ここ台北では、暑すぎる夏や、寒く雨の多い冬に比べて、秋の夜長は夜遊びにぴったり!
今回は、台北の「子ども心くすぐるナイトライフ」へ出かけてみましょう。
カラオケと同じくらいポピュラーな「エビ釣り」
台湾では、「エビ釣り場」というレジャー施設があちこちにあります。
「1時間いくら」で釣らせてもらえて、釣ったエビをその場で料理してくれるんですよ。
写真は昼間ですが、24時間夜通しで営業しています。
それにエビが釣れなくても大丈夫、その場で買うこともできます。
日本の釣り堀とちょっと似ていますね。
台北だと、陽明山近くの「士林」というエリアにエビ釣り場が数店舗集まっている場所があります。
今回のカタログ撮影場所は、外に樹が見えてきれいだし、釣り堀にかわいいタイルが貼ってあってよい環境だなと思って選びました。
エビ釣りは台湾の伝統的な文化。老舗のエビ釣り場はちょっとお堅いイメージがあったのですが、オーナーのおじさんがわざわざほかのお客さんがいないスペースを撮影用にと貸してくれて感激しました。
人情に厚いのも台湾の良いところですよね。
実はモデルたちにとっては初めてのエビ釣りで、エサを触るのを怖がっていたんです。
それでもみんなはがんばって、1時間ほどでエビが数匹釣れました。
あたりはとっても良い匂いがしていたから、食べたかったのですが、私たちのロケ撮影はとってもスケジュールがタイトなので、釣ったエビはほかの釣り客にプレゼント。
そして次の撮影に向かったのでした。
子どもから大人まで楽しめるエビ釣り、おすすめです。
春城釣蝦場
所在地:台北市士林區至善路二段471號
電話番号:02-2841-1997
営業時間:24時間
オフィシャルフェイスブックページ
プチ遊園地のある「樹林興仁花園夜市(シューリン・シンレンファーユェン・イエシー)」
皆さんも、台湾といえば夜市が楽しいのはきっとご存知ですよね。
台湾には特色ある夜市が数えきれないくらい存在していて、いろんな場所に行ってみるのは本当に楽しいです。
たいていどこの夜市も子どもが遊ぶ遊具やゲームがあるのですが、ここ「樹林興仁花園夜市(シューリン・シンレンファーユェン・イエシー)」には、チケットを買って乗り物に乗るタイプのプチ遊園地があるんです。
我らが撮影隊はできるだけほかの子どもたちを邪魔することのないよう、空いている乗り物を選びました。
これなら靴下がちゃんと見えるでしょう?
それにこの乗り物、ものすごくゆっくり動くんです。
おかげでピントがブレずに助かりました。
お尻は乗り物に入りませんでしたが、さすがはモデル、すごく自然なポージングです。
「樹林興仁花園夜市」
所在地:新北市樹林區保安街二段70號
営業時間:17:00~0:00頃まで 月火木定休
ヘビとスッポンが有名な夜市「華西街(ホワシージエ)」
もうひとつ、台北にある「華西街(ホワシージエ)」という昔ながらの夜市へ。
昔このエリアは花街だったので、いまでもヘビやスッポンが食べられるお店が多くあります。
ロケ場所を探しに行ったときに見つけた、スッポンの看板がかわいいこちらのお店。
オーナーに食事をするから写真を撮らせてもらってもよいかと尋ねると、「食べなくても撮ってよいよ」といってくれて、お言葉に甘えて撮影だけさせてもらいました。
この風船の小道具はスタッフがYouTubeを見て付け焼き刃でつくったものですが、かわいくできていますよね。
でもモデルの男の子は、隣のモデルとの距離が近すぎると風船が割れそうだと怖がって、頭にかぶらずに手に持ったままです。
男性だって怖いものは怖いんです。そこは無理強いしないのが台湾流。
ここから次の撮影場所に移動する前に、近くのガチョウ肉専門店「漢記剝骨鵝肉(ハンジーボーグーアーロウ)」で腹ごしらえしました。
ここは新鮮なガチョウ肉で有名ですが、人気で売り切れてしまうことも多いので、早めの時間に行くのがおすすめです。
炒めものなどもボリュームがあっておいしかったですよ。
食後、ちょっとだけ電源を借りて、お店でヘアメイクさせてもらいました。感謝です。
このあたりは花街の名残が残るエリアですので、夜にはひとりではなく、数人で行くようにしてくださいね。
スッポンとヘビの専門店「亞洲鱉蛇專賣店」
所在地:台北市萬華區華西街45號
電話番号:02-2308-9990
ガチョウ肉専門店「漢記剝骨鵝肉」
所在地:台北市萬華區華西街28號
電話番号:02-2308-8046
営業時間:12:00~21:30 不定休
美食で知られる「寧夏夜市(ニンシャー・イエスー)」でアーケードゲーム
アクセスも良くて観光客も多い「寧夏夜市(ニンシャー・イエスー)」は、ミシュランガイドに掲載されたお店も多く、別名「グルメ夜市」と呼ばれる美食の宝庫です。
競争が激しいからおいしいものが多いんですよ。
ここで撮影したのは、台湾に昔からあるアーケードゲーム。台湾ではだれもが子どもの頃に遊んだ記憶のあるゲームです。
今回は、並んでゲームをする姿を撮りました。
でもこの撮影には裏話が。
前日に撮影の下見に行ったときはほとんど人がいなかったのに、撮影当日はものすごい人だったんです。
こういうゲーム屋さんは、オーナーが商売人なので遊ばないと席に座らせてもらえません。
そこで撮影隊を総動員して、十分な撮影スペースができるまで、ひとりまたひとりと席を取っていき、硬貨を入れ、遊び続けました。
私たちは硬貨をたくさん入れ続け、ゲーム機からはすごい量のチケットがべろんと出てきているのが写真でも見えると思います。
撮影が終わってから、チケットはミニ扇風機と交換しました。
これで、この日の撮影はおしまい!
夜市はお腹が空いたらすぐに食べられて便利です。
この夜市でのおすすめは、スープを半熟卵で包んだ「蛋包瓜仔肉湯(ダンバオグァズーロウタン)」、タロイモを揚げた「炸芋頭(ザーユートウ)」、牡蠣オムレツ「蚵仔煎(おあぜん)」。
旅行ができるようになったら、ぜひ試してみてくださいね。
「寧夏夜市」
所在地:台北市大同區寧夏路
営業時間:17:00~1:00頃 店舗によって定休は異なる
+10・テンモア
2012年に台湾で設立された靴下ブランド。ひとつひとつの靴下や色に詩を用いるなど、若手デザイナーらの独特の感性と世界観を持ち、日本にもファンが多い。日本語で紹介された書籍に『+10 テンモア台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界(トゥーヴァージンズ)』がある。
日本語オフィシャルサイト
https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp
取材・文/近藤弥生子(こんどう・やえこ)
2011年2月より台湾在住の編集・ライター。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う「草月藤編集有限公司」を主宰。台湾で妊娠・出産後に離婚し、シングルマザーとして6年間過ごしたのち、台湾人と再婚。現在2児の母。ブログ『心跳台湾』で台湾での暮らしを綴っている。
http://www.yaephone.com/