信州の郷土食を愛し、漬物や乾物、果実煮を広める横山タカ子さん。保存食を使った、おいしくて健康的な横山さんの料理を紹介します。今回は、「根曲がり竹とさば缶の味噌汁」を。
(『天然生活』2016年3月号掲載)
(『天然生活』2016年3月号掲載)
根曲がり竹とさば缶の味噌汁のつくり方
だしいらずで、さばのうま味がたっぷり。
竹の水煮の漬け汁も利用して栄養分を逃がしません。
材料(4人分)
● 根曲がり竹の水煮(または、たけのこの水煮) | 250g |
● さば缶 | 1缶(180g) |
● 玉ねぎ | 1個 |
● 竹の水煮の漬け汁+水 | 合わせて500ml |
● 味噌 | 大さじ2 |
つくり方
1 根曲がり竹は、流水で洗わずに、4cm長さに切る。漬け汁もとっておく。玉ねぎは、半分に切ってから、3cm角に切る。
2 鍋に1と、竹の水煮の漬け汁と水を加えて火にかける。沸騰したら、さばを缶汁ごと加え、ほぐす。ひと煮立ちしたら、味噌を溶き入れる。
※竹の水煮を流水で洗わないのは、香りが流れ出ないようにするため。また、漬け汁にうま味が含まれているので、漬け汁も利用する。
〈料理/横山タカ子 撮影/村林千賀子 取材・文/大平一枝〉
横山タカ子(よこやま・たかこ)
料理研究家。長野県大町市生まれ、長野市在住。長年、保存食を中心とした長野の食文化を研究すべく各地に赴き、料理名人から教わる。長野県の特徴でもある、野菜をたっぷりと使った保存食は「適塩」で作り、季節の食材は手をかけすぎず、素材を生かしてシンプルに食べることを信条とする。地元の農作物を広める活動にも尽力。大の着物好きでもある。著書に、『信州四季暮らし』(扶桑社)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
* * *