新年号の表紙は、長谷川ちえさんの食器棚です
福島県三春町に暮らす長谷川ちえさんのお宅は、古い一軒家をていねいに手を入れ、リノベーションされたお家です。
ご自宅での撮影中、ちえさんのご主人の長谷川大輔さんが、野の花を抱えて戻ってきました。
「これ、隣のおばあちゃんがくれたよ、ちえさん」
「かわいいねえ。何ていう名前だろう?」
「ホトトギス、って言ってたような」
「じゃ、とりあえず、その瓶に活けておいて」
可憐な紫色の花は、山野草のホトトギス。
大輔さんがとりあえず活けたその瓶は食器棚の上にあり、このあと偶然、表紙用のカットを撮影することになったのです。
おばあちゃんがくれた、紫色の花がよいアクセントになり、彩りのある美しい写真になりました。
ちえさんが暮らす地域は古い家が点在し、ご近所づきあいもあると言います。
「お隣のおばあちゃんはお一人でお住まいで、ご家族の方も頻繁にいらしているけれど、何かあったらすぐ駆けつけてお手伝いできるようにしたいと思っていて」とちえさん。
三春に住まわれて約4年。ご近所の方々と支え合い、すこやかにたくましく生きていかれる姿にじーんとしたのでした。
そして、ちえさんの家族に1年前から加わったスイとモク。
撮影にもどうやらへっちゃらで、むしろ積極的に参加してくれました。
『天然生活web』の猫連載でもかわいい姿を披露されていますが、本当にかわいかった!
編集担当が「今日は仕事にならないかもしれない……」と不安になるほど、愛らしく元気いっぱいでした。
大輔さん、ちえさん、スイ、モク、隣のおばあちゃん、皆様のご協力で出来上がったページです。
ぜひご覧くださいませ。
(編集部・北島)
※ 長谷川ちえさんの記事「もののありかを明確にした片づけやすい間取りに」は、『天然生活』2021年1月号、P.16~19に掲載されています。
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