2021年の年賀状
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
2020年はあっという間でした。
その割に例年になく記憶がしっかりしているのは、やっぱりコロナのせいでしょうかね。
色々あった年ではありましたが、笑っている記憶もたくさんあります。
2021年が皆さんにとっても笑いの多い1年でありますように。
◇ ◇ ◇
毎年、たんぽぽで年賀状を作っています。
お仕事関係の方に送っているのですが、おととしあたりから「年賀状をやめました」というご報告を頂くことも増え、以前のような枚数を出すこともなくなりました。
なんだか時代の流れを感じます。
いつも相方の川村さんがデザインを選んで作ってくれます。今年は2020年の私達の写真が散りばめられています。楽しんでもらえると嬉しいです。
家族や親戚などに送る用の夫婦の年賀状も作りました。
今年は結婚式用に撮った前撮りの写真にしようということになりました。
実は、昔から「結婚式の写真を年賀状にするような人間にはならないぞ。」と、心に決めていました。
なぜかと聞かれれば、20代から30代前半にかけて、そんな類いの年賀状が送られてくると、嫉妬に狂っていたからです。
「なんでい! ずーっと連絡取ってないのに、これみよがしにこんな写真の年賀状送ってきちゃって。親がこれ見て、あの子は結婚したのにあなたは……って顔するかも。とか考えてよね!」
なんて思ってました。
なんて心の狭い女なんでしょう。
あの日の激情はもうなくなりましたが、それでも気恥ずかしさと、私のように憤怒する人もいるんではないか? という考えが拭えません。
しかしながら、2020年は結婚式をやる予定でしたがコロナ禍で中止に。ご招待した方の中には、楽しみにして下さっていた方もいらっしゃいました。
ならばせめて、ご挨拶としてそんな年賀状を送るのはアリなんじゃないか? という心境になってきました。
前撮りの時に、「コロナ禍の象徴として、フェイスシールドをして写真を撮らせて下さい!」とお願いして撮って頂いた写真がありました。それが今年の年賀状になっています。
遠方にいてなかなか会えない親戚や、友人たちに「こんなん出ましたけどぉ~」と懐かしのギャグを彷彿とさせる感じでお披露目して、「ウフフフフ……」と笑ってもらえたらいいなと思います。
個人的には、スカイツリーをバックに白塗りチンドン屋さん風で撮ってもらった写真が、一番お正月っぽいなと思っています。
これは皆さんへの年賀状にしますね。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。