(本記事は『身体に優しい 長生きスープ』(扶桑社刊)からの抜粋です)
下味冷凍を活用するから簡単
「長生きスープ」は、肉に下味をもみ込んで冷凍した「下味冷凍」を活用します。
食べるときに、野菜を加えて煮れば、ひと皿で栄養たっぷりのスープが完成。冷凍することで、調味料がしみ込んでうま味がアップし、だしいらずでおいしく仕上がります。
また、肉質がしっとりやわらかくなるので、食べやすさもアップします。
まず、ベースとなる下味冷凍を用意します
鶏もも肉と栄養価の高い発酵食品のみそを使った下味冷凍をつくります。しょうがの絞り汁をプラスすることで、肉の臭みも気になりません。
鶏もも肉のみそ味冷凍
(つくりやすい分量)
◎ 鶏もも肉 | 1枚(250g) |
A | |
◎ みそ、酒 | 各大さじ2 |
◎ しょうがの絞り汁 | 大さじ1 |
つくり方
1 鶏肉は余分な脂肪を除いて小さめのひと口大に切る。
2 冷凍用保存袋にAを入れて混ぜ合わせ、1を加えてよくもむ。平らにして空気を抜き、袋の口を閉じてひと晩以上冷凍する。
(保存期間 冷凍1か月)
下味冷凍に野菜を加えれば「長生きスープ」の完成!
スープのベースになる「鶏もも肉のみそ味冷凍」さえ用意しておけば、あとは、野菜を加えて煮るだけだから簡単で、アレンジも無限です。
アレンジ1 鶏もも肉とわかめ、しめじのみそスープ
具だくさんのみそ汁感覚でいただける一品。発酵食品のみそには腸内の善玉菌を増やす働きが。わかめとしめじのダブル食物繊維も加わることで、腸活効果が高まります。
材料(2人分)
◎ 鶏もも肉のみそ味冷凍 | 1袋 |
◎ わかめ(塩蔵) | 20g |
◎ しめじ | 1パック(100g) |
◎ 水 | 2カップ |
◎ 七味唐辛子 | 適量 |
つくり方
1 わかめは洗ってたっぷりの水に5分ほど浸して戻し、2㎝幅に切る。しめじは小房に分ける。
2 鍋に鶏もも肉のみそ味冷凍を凍ったまま4~5等分に割って入れ、1、分量の水を加える。強火にかけ、煮立ったらアクを除き、フタをして中火で10~15分煮る。器に盛り、七味唐辛子をふる。
アレンジ2 鶏もも肉とごぼう、にんじんのみそけんちんスープ
根菜はみそ味と相性よし。ごぼうは整腸作用のある食物繊維が、にんじんといんげんは、抗酸化作用の高いβカロテンが豊富。大腸がんの予防にもつながる組み合わせです。
材料(2人分)
◎ 鶏もも肉のみそ味冷凍 | 1袋 |
◎ ごぼう | 1/3本(50g) |
◎ にんじん | 1/2本(75g) |
◎ いんげん | 8本(80g) |
◎ 水 | 2カップ |
◎ 七味唐辛子 | 適量 |
つくり方
1 ごぼうは皮をこすり洗いし、斜め薄切りにする。にんじんは薄い半月切りにする。いんげんは3㎝長さに切る。
2 鍋に鶏もも肉のみそ味冷凍を凍ったまま4~5等分に割って入れ、1、分量の水を加え
る。強火にかけ、煮立ったらアクを除き、フタをして中火で10~15分煮る。器に盛り、七味唐辛子をふる。
優しい味わいで、ほっと体が温まり、健康にもうれしい効果がたくさんの「長生きスープ」。藤井恵さんの著書『身体に優しい長生きスープ』(扶桑社刊)では、そのほかにも健康な体づくりに役立つ、絶品スープをたくさん紹介しています。ぜひ食卓に取り入れてみて。
<撮影/山川修一>
『身体に優しい 長生きスープ (扶桑社ムック)』(藤井 恵 ・著/扶桑社・刊)
人気料理家の藤井恵さんが、親にごはんを届けていた経験から生まれたのが「長生きスープ」。本書では、野菜を丸ごと使う「ポタージュ」と、下味をつけた肉や魚を使う「下味冷凍スープ」の2種類のスープを紹介。ポタージュは、朝食やおやつなどにサプリ感覚でいつでも飲め、下味冷凍スープはメインおかずとして楽しめます。どちらも手順や材料はシンプル。ひと皿で栄養たっぷりだから、無理なく続けられ、健康な体づくりをサポートします。