とにかくおいしい「にぼし」
今から10年ほど前、いつも立ち寄るスーパーマーケットで何気なく手にとってから、その味のよさにぞっこんだという株式会社サカモトの『塩無添加にぼし』。
横山さんは、だし用に常備していると言います。
みそ汁には『塩無添加健康たべる小魚』、おでんや鍋物などしっかりだしをきかせたいときは、大きめのカタクチイワシを使用した『塩無添加健康にぼし(片口)』を使い分け。
「こちらのにぼしで引いただしが、とにかくおいしいんです。塩も酸化防止剤も加えていないので安心。たとえばみそ汁に使っても、にぼしは取り出さずそのまま椀に盛っていただきます。せっかくのカルシウム、捨ててしまったらもったいないでしょう? 臭みもなく、立派な具のひとつになってくれますよ」
「黄金色の、風味豊かなにぼしだしがあれば、安心して台所に立てます」と話す横山さんが、まず試してほしいのが「水出し」だそう。
にぼしを水に入れておくだけの手軽さなので、すぐに日々の習慣に取り入れられそうです。
横山さんおすすめ、水出しにぼしだしの作り方
● 水……1リットル
● 好みのにぼし……20g
分量の水とにぼしをガラス瓶などに入れ、冷蔵庫でひと晩置いてできあがり。
長野郷土料理
ゆずがまの作り方 (※『信州四季暮らし』(扶桑社)より抜粋)
材料(5個分)
● ゆず | 5個 |
● 煮干し | 10本 |
● A | |
・味噌 | 250g |
・長ねぎのみじん切り | 3本分 |
・砂糖 | 大さじ4 |
つくり方
1 ゆずは上から1/4くらいのところで切り、スプーンで中身をくりぬく。
2 Aの材料を混ぜ合わせ、1の中に入れ、煮干しをそれぞれ2本差し込む。
3 天板に2と、切ったゆずのふたを並べ、200℃に温めたオーブンで13分焼く。
4 ふたをして盛り付ける。
〈料理/横山タカ子 撮影/山浦剛典 取材・文/玉木美企子〉
横山タカ子(よこやま・たかこ)
料理研究家。長野県大町市生まれ、長野市在住。長年、保存食を中心とした長野の食文化を研究すべく各地に赴き、料理名人から教わる。長野県の特徴でもある、野菜をたっぷりと使った保存食は「適塩」で作り、季節の食材は手をかけすぎず、素材を生かしてシンプルに食べることを信条とする。地元の農作物を広める活動にも尽力。大の着物好きでもある。著書に、『信州四季暮らし』(扶桑社)など。
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