生活感を感じさせない、すっきり使いやすいキッチン収納
2020年の春に家を新築したばかりの犬飼ちえさん。
家を設計する段階から、どこに何を入れるか想定して収納場所を設けてもらったそう。
あえてパントリーは設けず、キッチンの壁面にニッチをつくることで収納場所を確保。
また、作業台にもなるバックカウンターはサイズや仕様を細かく指定して造作を依頼しました。
生活感を感じさせないために工夫していることは、見せてもいいものと隠すもののメリハリをつける こと。
お気に入りのキッチン道具は見せる収納に。パッケージがカラフルな調味料やストックは引き出しへと分けて収納し、見せると隠すをコントロールしています。
隠す収納で活躍しているのが、さまざまな容器。
ニッチでは「無印良品」の同種類のポリエチレンケースを並べることで整然とした見た目に。
パッケージがカラフルな食品のストックも、こうすれば目立つことなく収納できるというわけ。
引き出しの中にも工夫があります。
細かいものを入れる引き出しは浅めにつくってもらい、ぴったりサイズの容器をセット。仕分け収納をすることで、開けたときも何がどこにあるかがひと目でわかるように。
ふた付き容器にはきちんとラベルを貼る ことで「どこだっけ?」と探し回ることもありません。
容器選びのコツは、入れる場所と中身のサイズに合ったものを選ぶ こと。
こまごましたものは大きな容器にひとまとめにせず、小さい容器を並べてきちんと仕分けします。
引き出しスペースにパズルのようにはめ込むため、容器を買いに行くときは常にサイズをチェックするとのこと。
1 置き場所を決める。
2 見せると隠すものを分ける。
3 収納場所に合わせた容器をうまく利用する。
4 必要なときはラベルを貼る。
この 4つのポイントを押さえる ことで、すっきりとおしゃれで使いやすいキッチンが維持できています。
犬飼ちえ さん
7歳、5歳、3歳と夫の5人暮らし。ふだんは夫の自営業のお手伝い、パティシエの姉がつくるお菓子づくりの補佐などもしている。インスタグラムで新居の様子や日々の出来事を綴っている。
インスタグラム @inuco4194
〈写真/伊東俊介 取材・文/大野祥子(インスタグラム @shosworks)〉
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『暮らしのまんなかvol.32 暮らしは、小さな時間の積み重ね』では、
みんなの「時間のつくり方」を紹介しています。
やってみたいこと、憧れていること……。
まだ手にしていない何かを手に入れるために
まずやらなければいけないことは
「それをやるための」時間を確保することなのかもしれません。
犬飼ちえさんの時間のつくり方 もぜひ、誌面でお楽しみください。