• vol.14 桜と杏仁チーズケーキ
    お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。

    hana’s memo

    今回はスタイリストの石井あすかさんからいただいた、山田隆太郎さん作「藤野」の器をイメージしてつくった、桜色のお菓子です。

    土台は市販のクッキーを使用し、メインのチーズケーキの部分には杏仁霜の香りを加えました。

    冬から春に移り変わる風景を思い描きながら、トッピングには桜のゼリーで華やかな印象をプラス。

    杏の種から取れる杏仁は、桜と同じバラ科の植物に由来するそうで、お味も相性が良く、いただいた器にも春らしい景色が芽生えました。

    器にインスパイヤーされてつくる、お菓子。いつもとは違う視点から浮かんだレシピで、春を迎える準備もできました!

    桜と杏仁チーズケーキのつくり方

    画像: 器とお菓子

    器とお菓子

    材料(15cmの底が抜ける型ひとつ分)

    <土台のクッキークラスト>
    ● 市販のココアクッキー(今回はオレオを使用)中のフロスティングを取り除いた状態で約70g
    ● バター(塩分不使用)35g
    <杏仁クリームチーズ>
    ● クリームチーズ150g
    ● レモン汁小さじ1
    ● 生クリーム100mL
    ● 牛乳80mL
    ● 杏仁霜大さじ2
    ● グラニュー糖30g
    ● ゼラチン5g
    ● 水大さじ2
    <桜のゼリー>
    ● 桜の塩漬け(水に20分ほど漬けて塩抜きする)15個
    ● 水150mL
    ● グラニュー糖45g
    ● ゼラチン3g
    ● 食紅適量
    画像: 桜の塩漬けを塩抜きする

    桜の塩漬けを塩抜きする

    下準備

    *型の底にクッキングシートを敷く。

    *クリームチーズは室温に戻す。

    つくり方

     クッキークラストをつくる。クッキーをポリ袋などに入れ、棒で細かく砕く。

    画像: クッキーを砕きます

    クッキーを砕きます

     バターを湯せんで溶かし、のクッキーに加え、混ぜ合わせる。

     のクッキー生地を、型の底に敷き詰める。

    画像: クッキーを型に詰める

    クッキーを型に詰める

     冷蔵庫で冷やす。

     杏仁クリームチーズをつくる。ゼラチンを分量の水でふやかす。

     生クリームをボウルに入れ7分立てに泡立てる。別のボウルに氷を入れ、その上に生クリームの入ったボウルをのせて冷やしておく。

     鍋に牛乳、グラニュー糖を入れ火にかけ、グラニュー糖が溶けたら杏仁霜を加え、とろみが付くまででヘラで混ぜる。

    画像: 杏仁霜を入れるととろみが出る

    杏仁霜を入れるととろみが出る

    [はなよりひと言]
    杏仁霜を加えるととろみが出るので火を弱め、焦げないように底から混ぜるようにします。

     火を止めたらのゼラチンを加え、混ぜながら溶かす。

     ボウルにクリームチーズを入れ、レモン汁を加え、なめらかになるまで泡立て器で混ぜる。

    10 を加え、泡立て器でさらに混ぜる。

    11 のボウルに10を加えて、ヘラで混ぜ合わせる。

    画像: 生クリームに杏仁クリームを加える

    生クリームに杏仁クリームを加える

    [はなよりひと言]
    生クリームが入ったボウルはずっと氷で冷やしたままです。そのまま杏仁クリームチーズの生地も冷やします。

    12 で冷やしておいたクッキー生地の上に11の生地を流し込み、1時間ほど冷蔵庫で冷やす。

    画像: 杏仁クリームチーズを流し込む

    杏仁クリームチーズを流し込む

    13 桜のゼリーをつくる。ゼラチンを大さじ1(分量外)の水でふやかす。

    14 塩抜きした桜から茎とガクの部分を切り落とす。

    画像: 桜を塩抜きして水を切る

    桜を塩抜きして水を切る

    画像: 桜のガクと茎を切り落とす

    桜のガクと茎を切り落とす

    [はなよりひと言]
    桜の塩漬けの塩抜きの20分は目安です。水に浸す時間が長ければ長いほど塩味が抜けます。

    15 水、グラニュー糖、桜を鍋に入れて火にかけ、グラニュー糖が溶けたら13のゼラチンを加え、混ぜる。

    16 火からおろし、鍋を氷が入ったボウルに入れて冷やす。

    17 食紅を楊枝に付け、16の鍋をかき混ぜてほんのりピンク色に染める。

    画像: 桜のゼリー

    桜のゼリー

    18 粗熱が取れたら、1712の上に流し、さらに1時間ほど、冷蔵庫で冷やし固める。

    画像: 桜のゼリーを流し込む

    桜のゼリーを流し込む

    [はなよりひと言]
    桜を全体的に散りばめる感じで、配置します。

    19 冷蔵庫から出し、ケーキ型から生地をはずす。そのときふきんなどをお湯で温め、水気をしぼって型に巻き、5秒ほど待ってから底をはずすとはずしやすい。

    画像: 上から見るとほんのり桜色

    上から見るとほんのり桜色

    画像: はなのお菓子|桜杏仁チーズケーキをつくる|天然生活web youtu.be

    はなのお菓子|桜杏仁チーズケーキをつくる|天然生活web

    youtu.be


    画像: つくり方

    はな
    モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターや、日本テレビ「夢の通り道」のナレーションも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。朝日新聞デジタル&TRAVEL「はなのたびたび旅日記」連載中。
    Instagram https://www.instagram.com/hanalovestaco/

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    天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。



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