• 台湾発の靴下ブランド「+10・テンモア」がお届けする「テンモア旅行社」。毎回、台湾人も知らないようなローカルガイドをお届けしています。今回ご案内するのは、ナビゲーターの陳小爵(チェン・シャオジュエ)はじめ、メンバーも大好きな「宜蘭(ぎらん)」 。台北からバスで30分ほどで行ける、日帰りお出かけにもぴったりの場所です。

    こんにちは、ナビゲーターの陳小爵です。

    台北からバスで約30分で行けるので、宜蘭は大人気のお出かけ先です。

    台北から全長12.9 kmと台湾一長い「雪山トンネル」を抜けると、そこには美しい自然が広がり、空気もきれいなんですよ。高いビルもありません。

    でもこの「雪山トンネル」、休日はすごく渋滞するので、もし休日に宜蘭へ行くなら北海岸から「濱海公路(別名:台17線)」を通って行くのがおすすめ。

    海を見ながら行けるし、時間はかかるけど、渋滞に巻き込まれながら時間を過ごすより気持ちいいと思います。

    宜蘭は小さいようでいて、実は見どころがいっぱいあります。ネギの名産地でもあるので、新鮮なネギをたっぷり使ったおいしいネギ餅を食べに行くことも。

    さて、日本の皆さんを、私たちの好きな宜蘭にご案内しますよ!

    黒い砂浜が出現する「外澳(ワイアオ)」の岩場

    台湾のビーチは、東部は岩場が多く、西部は砂浜があるというように、場所によって特徴が全然違います。

    台北や基隆(きいるん)、そしてこの宜蘭など、北部ではほぼ砂浜のビーチを見かけることはないのですが、この外澳エリアにある岩場では、すごく小さいけれど、珍しい砂浜を見つけました! しかも、砂の色が黒いんです。

    画像1: 黒い砂浜が出現する「外澳(ワイアオ)」の岩場

    台湾は小さな島国で、みんな海に囲まれて暮らしているのに、実はみんな、海のことをあまり知らないんですね。

    だからもっと海に親しんでほしいと思って、テンモアでは海をテーマにした靴下を数多くつくっています。

    画像2: 黒い砂浜が出現する「外澳(ワイアオ)」の岩場

    この写真を撮った2016年の夏から、夏には海をテーマにした透明シリーズが始まりました。右側のモデルが履いている、サンゴをモチーフにした白い靴下は、いまでもテンモアのベストセラーなんですよ。

    画像3: 黒い砂浜が出現する「外澳(ワイアオ)」の岩場

    「外澳岩堵」
    所在地:宜蘭縣頭城鎮濱海路二段552號

    夏だけ開店する「冰店(ビンディエン)」

    画像1: 夏だけ開店する「冰店(ビンディエン)」

    いま、台湾のかき氷で有名なのは「マンゴーかき氷」かもしれないけれど、実は昔ながらのかき氷はまたちょっと違うんです。

    こちらは本当に昔ながらの台湾のかき氷を出してくれる老舗で、夏しかオープンしません。

    画像2: 夏だけ開店する「冰店(ビンディエン)」

    昔ながらのかき氷にどんなものがあるかというと、「紅豆牛奶冰(あずき牛乳かき氷)」なんかがそうですね。それにプリンを丸ごとトッピングしたり、練乳をかけたりして食べるんです。

    そして台湾人は、かき氷に「木瓜牛奶(パパイヤ牛乳)」などのドリンクを合わせて食べるんですよ。

    画像3: 夏だけ開店する「冰店(ビンディエン)」

    「小涼園冰果室」
    所在地:宜蘭縣頭城鎮開蘭路88號
    電話番号:03-977-1678
    営業時間:10:30~21:00、売り切れ次第閉店。
    ※毎年「清明節」前後に天気を見て営業を開始、10月末~11月中旬に閉店。
    オフィシャルサイト

    森林リゾート「太平山(おおひらさん)」

    日本統治時代には材木の生産地として栄えていた太平山エリアは、いまでは森林豊かなリゾート地として再開発されています。

    画像1: 森林リゾート「太平山(おおひらさん)」

    少し山の方に登るだけで、海が見えたり、高いところにしか生えない木があったりして、いつもとは違った景色が見られる、おすすめのスポットなんですよ。

    画像2: 森林リゾート「太平山(おおひらさん)」

    私たちは本当に山登りをしながらロケーション撮影をしていました。メンバーのひとりが『もののけ姫』のテーマソングを歌っていたのを、いまでもよく覚えています。

    画像3: 森林リゾート「太平山(おおひらさん)」

    このエリアには「歪仔歪(ワイザイワイ)」という地名があり、「歪仔歪駅」や「歪仔歪橋」なんかもあります。

    この「歪仔歪」は、この地域に昔から住んでいたカバラン族の言葉で、橋が軋む音が語源になっているという言い伝えもあるんですよ。とってもかわいくないですか?

    いま、カバラン族の人口は減少傾向にありますが、彼らは尊うべき台湾の原住民族(「先住民族」が失われたものという意味を持つため、台湾では政府指定でこのように呼ぶ)のひとつです。

    「太平山國家森林遊樂區」
    所在地:宜蘭縣大同鄉太平巷58之1號
    電話番号:03-980-9619
    営業時間:平日6:00~20:00、祝祭日4:00~
    オフィシャルサイト

    いまは使われていない「天送埤(てんそうひ)」の駅舎

    日本統治時代の1921年に設立され、林業鉄道の駅として使われていた駅舎がいまでもそのまま保存され、観光地になっています。

    画像1: いまは使われていない「天送埤(てんそうひ)」の駅舎
    画像2: いまは使われていない「天送埤(てんそうひ)」の駅舎

    木造の駅舎は薄いブルーがとてもかわいいですよ。

    画像3: いまは使われていない「天送埤(てんそうひ)」の駅舎

    「天送埤火車站」
    所在地:宜蘭縣三星鄉福山街福山橫巷27號
    文化部の紹介サイト

    日本の映画に出てきそうな「冬山橋(ドンシャン・チャオ)」

    日本統治時代の1930年につくられた古い橋は、日本の皆さんから見たら見慣れたものかもしれませんが、私たちにはひと目見て「日本の映画に出てきそう!」とわかります。

    画像1: 日本の映画に出てきそうな「冬山橋(ドンシャン・チャオ)」
    画像2: 日本の映画に出てきそうな「冬山橋(ドンシャン・チャオ)」

    このころはまだロケーション撮影をし始めたばかりで、場所ごとに靴下だけでなく小道具まですべて用意していました。

    「台湾人も知らない場所へ、みんなを連れて行こう!」といった気持ちでした。

    いまは「今シーズン、私たちが伝えたいことをしっかり届けるためには?」ということを大切にしています。

    日本の皆さんにも伝わったらうれしいです。

    「冬山橋」
    所在地:宜蘭縣冬山鄉冬山路二段24號旁
    冬山町のオフィシャル観光サイト



    画像3: 日本の映画に出てきそうな「冬山橋(ドンシャン・チャオ)」

    +10・テンモア

    2012年に台湾で設立された靴下ブランド。日本語で紹介された書籍に『+10 テンモア台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界(トゥーヴァージンズ)』がある。2016年から毎年春夏には台湾に生息する海の生き物をモチーフにしたデザインを発表。4月15日に登場する2021年春夏の新作シリーズは『micro-』と題し、宇宙の中で孤独な物質はなく、アメリカの思想家ヘンリー・ソローが「野性の中に世界は保存される」と語っているとおり、すべてが関連していると説いている。

    日本語オフィシャルサイト
    https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp

    日本からは通販サイト「Pinkoi」でも購入可能
    https://jp.pinkoi.com/store/10moresocks

     

    取材・文/近藤弥生子(こんどう・やえこ)
    2011年2月より台湾在住の編集・ライター。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う「草月藤編集有限公司」を主宰。台湾で妊娠・出産後に離婚し、シングルマザーとして6年間過ごしたのち、台湾人と再婚。現在2児の母。ブログ『心跳台湾』で台湾での暮らしを綴っている。初の著書『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)amazonで見る が発売になったばかり。
    http://www.yaephone.com/



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