2匹の元保護犬「ベル」と「バディ」の暮らしぶり
同じ空間でもマイペースな2匹
週に2、3回くらい会う、ベルと弟の家に迎えたトイプードルのバディ。会うとまずは、お互いお尻のにおいをかいで挨拶します。
その後、一緒に遊ぶのかと思いきやそれぞれ自由。
一度、我が家で数時間バディを預かったときも、おもちゃ箱からおもちゃを全部出して“私は寝るからこれで遊んでて”と言わんばかりに寝ちゃったベル。
もともとベルがソファに乗っていたからバディもソファに乗せていたのに、気づけばベルだけ降りて、バディは放置。
パテラ(※)という足の病気を抱え、降りるのが苦手なバディはあたふた。
※「パテラ」とは、英語で「Patellar Luxation」という名称の略で、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という症状・疾患。トイプードルに多く見られる症状で、後ろ足の膝蓋骨(膝のお皿)が正常な位置にから外れてしまった状態を意味します。
“もうしょうがないなぁ~降りるの手伝ってあげるよ~”となるどころか、爆睡で気づかないベルと、困ってるバディを見ながら、私が下ろしてあげましたけどね(笑)
トリミングはやっぱり怖い
ベルが来て2、3ヶ月くらい経った日、お天気が良かったので、ドッグトレーナーの弟に軽くトリミングをしてもらったベル。
はじめてベルを見たときはかなり短くカットされていたのでトリミングは初めてじゃないはず。
でもやはり怖いのか、ハサミやクシを持つ手をずっと見るベルに対して“大丈夫! ボクはしょっちゅうやってもらってるよ。だから安心して" みたいな感じのバディ。
弟宅に来た頃はベルより毛がなかったバディも、プードルらしい、クリンクリンな毛が増え始めてた頃でしたが、生えて来た毛があまりにもボサボサだったので弟がすでに何度かカットしていたようです。
とりあえず気になる箇所だけカットしてもらいましたが慣れるまでに時間がかかりそうです……。
おやつのためならいい子にします
トリミングでじっとするのは苦手だけど、“おやつのためなら頑張ります!”の2匹。姪っ子の“待て!”の言葉で石のように動きが止まります。
そしておやつをもらえるまでは、ただじっと待つ!
おやつをもらったら何も言ってないのにまた石のように動かなくなり、次のおやつをおねだり。
バディは弟宅に来た当初、パテラや筋肉がなかったためお座りができなかったんですが、毎日の散歩や弟宅でのドッグランでベルと走り回ってるうちに筋肉がついたのか、ゆっくりだけどお座りするようになりました。
そしておやつ好きのおかげで、2匹とも、“待て!”を覚えるのは早かったですね(笑)
おやつといえば、ばぁばにもらう野菜も大好きなベルとバディ。
実家の畑に散歩に行くと、そのときできている旬な野菜をおねだり。
この日はベルの大好きなキャベツ♪ モリモリ食べるベルの横で“それ、美味しいの?”と、興味津々のバディ。
弟宅に来たときから歯の状態がかなり悪かったため病院で診てもらうと、「数本抜かないといけないかも」と言われた数日後、6本も歯を抜いて帰ってきました。
なので小さなキャベツすら食べるのにかなり苦戦してましたが、一緒に新鮮な採りたての野菜食べれてよかったね。
2匹の「元保護犬」の共通点
ベルとバディの共通点は“元保護犬”ということと、“食いしん坊”というところ。ほかにはやはり、まだまだ人が怖いようで、特にバディは弟以外の人のところにはなかなか行きません。
私やばぁばには、おやつを持っていたら寄ってきますが、触ろうとするとビクッとなり猛ダッシュで逃げます。
今まで数年間、外の世界を知らず、人間との関わりもほとんどなかっただろからそれも当然。でもそんなバディのことをみんな理解してるから無理に触ろうとはしません。
時間はかかるかもしれませんが、これからゆっくり今まで知ることのなかった“人間の優しさや温もり”が、少しでもバディに伝わればいいなと思います。
そして、足が悪くても歯が6本なくなっても文句も言わずに笑ってるバディに、また柔らかいおやつ買ってあげよう、と思う私でした。
tomooo.25
夫、双子の男の子、元保護犬ベル、キンクマハムスターの4人+2匹暮らし。自宅の家具をほぼすべてDIYでカスタム。休みの日は家族でDIYをしたり、釣りやキャンプに行ったりとアウトドアが大好き。ベルを迎えてからはベルとの朝夕の散歩が毎日の日課。DIYのアイデアや、家族やベルとの暮らしについてinstagramやブログで日々更新中。
インスタグラム:@tomooo.25
ブログ:https://profile.ameba.jp/ameba/tomooo-25/
犬を飼いたいと思ったときに、ペットショップで「買う」だけでなく、保護犬を「迎える」という選択肢もあるということを広く伝えたい。そんな思いから生まれた1冊です。
保護犬を実際に迎え入れた方々の、ありのままの暮らしを楽しく伝えることで、保護犬たちの魅力を伝えるとともに、少しでも保護犬を迎えるきっかけとなればと願っています。