大らかにしまえて、ふたをすればすっきりと美しい
みつまさんが愛用するのは、「スポーンコリ」と呼ばれる、スウェーデンの収納かご。薄く裂いたパイン(松)を、職人が伝統的な手法でしっかりと編み込んでいて、とても丈夫。日用品を納めるかごとして、使われてきたそうです。
「サイズは、小さなものから豊富にありますが、私が持っているのは、持ち手も付いている、大きなサイズ。ベッドの脇で、ベッドリネンやブランケットなどをしまうのに重宝しています」
シンプルでしまいやすく、日用品をしまっても、ふたを閉めれば簡単に生活感が隠れ、佇まいも美しい。
この収納なら、ものをすっきりしまえて、周りもきれいにしたい気持ちが芽生えるのもうなずけます。
さらに、現地で買い付けた北欧のアンティーク品を販売している「スカンティーク」の松崎由貴子さんから、素敵なアイデアを教えてもらったそう。
「ポプリを入れたサシェをふたの裏側にピンでとめておくと、ふたを開けた時に香りが漂い、しまっているリネン類にもほのかな香りが移ります」
これなら、手持ちのふたつきの木箱やかごでも、できそうなアイデアですね。
◆今回紹介した、「スポーンコリ」
作り手が減っているそうで、みつまさんが手に入れたものもヴィンテージ。みつまさんが購入した「スカンティーク」は、日本で不定期に展示販売を行っている。2021年は、11月に大阪・池田の「noji+」で開催予定。
『天然生活』6月号のP.46~50に、環境の負荷も少なく、洗練されたデザインと日々の実用性を兼ね備えた収納用品をみつまともこさんにご紹介いただいた『暮らしにやさしい収納用品』が掲載されています。ぜひご覧ください。
<スタイリング/みつまともこ 撮影/滝沢育絵 取材・文/秋山香織>
みつまともこ(みつま・ともこ)
ディスプレイデザイナー、インテリアスタイリスト。衣食住にまつわる、ショップなどのディスプレイデザインや、雑誌・書籍などでのスタイリング、飾り方などのアイデア提案などで活躍。著書に、『暮らしの図鑑 ガラス』(翔泳社)amazonで見る プライベートでは、夫と小学生の娘の3人暮らし。
https://www.mitsumatomoko.com/
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