ワクチン接種が進みお店も再開しました
イギリスでは4月の中旬からお店が再開し、カフェ、レストラン、パブなどの飲食店では屋外での飲食ができるようになりました。ステイケイション(国内でのバケーション)も可能になり、私が暮らすコッツウォルズも少し賑やかになったような感じがします。
ワクチン接種もどんどん進み、私もやっと第一回目のワクチン接種を終えました。
普段、インフルエンザの予防接種も受けない私と夫ですが、今回は接種することで仕事のクライアントや周りの方々に安心してもらえること、もちろん、重症化しないことを願って接種を決めました。
ただ、接種するときに、「ようこそ私の体に。どうぞ、よろしくお願いします。」と心の中でおまじないを唱え、水をたくさん飲み、その日は安静に過ごしました。夫にもこのおまじないを勧めましたが、実際に実行したかはわかりません……。
ワクチンを接種した友人のなかには、体がだるく感じたり、少し発熱したりなどの副反応が出た人もいますが、おかげさまで、私たち夫婦は、副反応は出ませんでした。接種しても、まだまだ油断は出来ませんが、少しトンネルの出口が見えてきたような気がします。
それぞれの考えを尊重したいと考えている私たちは、子どもたちの接種は、もう年齢的に大人なので、本人たちに任せるつもりです。
感染拡大も落ち着き、ガーデニングの季節を迎えたコッツウォルズ
さて、コッツウォルズはいま、暖かくなったり、寒くなったりしながらも、これから迎える夏に向けて、ご近所さんたちもガーデニングにせっせと勤しんでいます。
今回は、私のお気に入りの小さなガーデンショップをご紹介したいと思います。小さな街、バーフォードの住宅街にあるデイビスさんのお店です。
お庭にずらっと並ぶ見事な植木鉢。裏にはビニールハウスもあります。庭を利用したお店ですが、品ぞろえは本格的です。83歳のデイビスさんも二度目のワクチンも接種して、「僕は元気だよ」と笑顔で教えてくれました。
植物の世話をしながら、曽祖父の時代からバーフォードのこの家に住んでいるという、昔話もしてくれました。杖をつきながらですが、庭を歩き、お水を撒いたり、植木鉢を移動させたりと、とてもお元気です。
今回は、ナスタチウムとコスモスを購入しました。「ナスタチウムは、葉も花もサラダに入れるといいよ」とアドバイスをもらい、さっそく、ランチのサラダに葉を加えてみました。苦味がありますが、サラダにちょうど合い、とてもおいしかったです。
これから咲く、花がいまから楽しみです。ガーデニング、ビギナーの私に、草花のことをいろいろ教えてくれるのも、とても助かり、また、お話しも楽しいので、ついつい彼のお店をひいきにしてしまいます。
私たちの庭はとても小さいですが、少しずつデザインを練り、よそさまの庭を覗いてはアイデアをもらっています。壁にバラが見事に枝を張っていたり、前庭の小さな草花が歩く人の目を楽しませてくれたりと、真似したくなるデザインが多いのが、悩みでもあります。
この夏もステイケイションでお家時間がたっぷりあるぶん、ガーデニングに勤しみたいと思います。
さて、次は、どのお花を買おうかしら……。
<撮影・文/コヅエ ガーナー>
コヅエ・ガーナー
神戸市出身。イギリス・コッツウォルズ在住。ソフトファニシング・インテリア、風水インテリアデザイナー。2008年からMistyInteriorをスタートし、ロンドンを中心に活動している。