• 生活研究家・阿部絢子さんのドタバタな日常の失敗談を綴るエッセイ。今回は、おいしいと評判の宅配ピザを目当てに、友人を誘ってピザ会を企てた際の顛末を。

    電子機器音痴、宅配ピザを頼む

    私は、どうも最新の電子機器が苦手だ。ひょんなことから友人とピザ話となり、◎◎ピザ屋が美味しいと情報を入手した。

    ピザは食べたいが、一人では持て余す。それで共同住宅の友人を誘い、ピザ会をすることに。

    その折、丁度よく新聞の折り込みチラシ「◎◎ピザ屋も配達する宅配業社宣伝」が。密かに、この宅配業社に◎◎屋ピザを依頼しようと、私は勝手に決めた。

    当日の仕事終了後、大慌てで、チラシ宅配業社に電話で依頼しようと、よく見ると、電子機器からの依頼者登録→決済→宅配希望依頼へと進まなければならない。

    「ええっ~」電車内で一生懸命登録するが、慌てているからか、文字変換も叶わず、依頼者登録が先に進まない。電車を降り、親切そうな見知らぬ青年に声かけし、変換をお願いする。ようやく登録完了。今度は決済入力だ。壁、また壁がいくつもある。

    画像: 電子機器音痴、宅配ピザを頼む

    歩きながらカード番号入力に漕ぎ着けるも、何度やってもカード登録できない。そのうち、自宅に着いた。ピザ宅配依頼が未完了のまま、集合時間となる。

    集まった友人に入力と宅配依頼をバトンタッチ。すると、あれこれ操作していた彼女が、

    「ここは、宅配の範囲外だから、配達できないって!」

    結局、近所のピザ屋に、電話で宅配注文。大幅な時間遅れのピザ会であった。

    私の電子機器音痴で、せっかくの◎◎屋ピザを食べ損なった。機器音痴は悲しい、ピザすら食べられないのだから。

    悔しいので、電子機器にもっと好奇心を持ち、強くなり、リベンジするぞ!



    <文/阿部絢子 イラスト/北村人>

    阿部絢子(あべ・あやこ)
    生活研究家。消費生活アドバイザー。「万人が家事を科学的に効率よくスムーズにこなすには?」を研究、提唱し続ける。『老親の家を片づける ついでにわが家も片づける』『老いのシンプル節約生活』(ともに大和書房)、『ひとり暮らしのシンプル家事』(海竜社)など多数。



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