団地の少ない収納スペースでも、心地よく暮らしたい
こんにちは! インテリア雑誌のライター&編集をしている大野祥子と申します。
築44年のレトロな団地風マンションに娘と2人暮らし。「古い団地を愛して暮らす」をテーマに、インスタグラムで暮らしの見直しを綴っています。
今回のテーマは団地暮らしの収納についてです。もともと大の片付け&収納下手だった私が、どうやって収納と向き合ったか? わが家の収納の一部をご紹介しますね。
結局着ない、衣類の整理
まず見直したのは衣類の収納です。すべて引き出しから出して、1年以上着ていない洋服は思い切って処分しました。
「いつか痩せたら着るかも」
「外では着ないけど家では着るかも」
なんて思っていても、結局着ないんですよね。
残したものは「今日出かけるとして、その洋服を着たいか?」を基準に考えることで判断できるようになりました。
またIKEAで買ったハンガーラックにハンギングすることで、ワードローブをひと目で把握できるようにしました。
シーズンオフのものは引き出しへ。畳み方はこんまりさんこと近藤麻理恵さんの動画を参考に、立てて収納。
こちらも引き出しを開けるだけで一目瞭然になり、視覚で把握できるようになりました。
最近見直した、靴下の収納術
最近見直したのが靴下の収納。以前は深い収納ケースに入れていたため、中はゴチャゴチャで、出すときはまるで発掘作業のようでした。
そこで、底の浅い引き出しに移し替えたら、断然使いやすくて感動。
「無印良品」のPPケースで仕切り、靴下をくるっと折って並べることでサッと取り出せるようになりました。
| <衣類の収納見直しポイント>
◎ ハンギングすることでワードローブがひと目で把握できる
◎ 引き出しには立てて収納。色別にするとさらにスッキリ
◎ 入れるものの高さによって収納場所を決める
◎ どうしても処分できないものは寝かせておき、季節ごとに見直せばOK
読まない本は、思い切って手放してみる
10年ほど前に買ったこの本棚。以前はここに入りきらないぐらいの本や雑誌がぎっしり詰まっていましたが、一生開かないなら持っていても意味がないな~と、思い切って処分することにしました。
残したい本は、ブックギャラリーをイメージしてきれいに並べたら、眺めたくなる本棚に変貌しました。
たくさんあった書籍はかご1個にまとめました。
また新しく買ってしまいますが、気がすむまで読んだら手放すことを習慣にしています。読みかけの本はベッドサイドへ置いて、寝る前に少しずつ読んでいます。
この本棚には引き出しがついていますが、まだ片づけ途中です。
1カ所だけ、薬の収納は見直しできたのでお披露目しますね。薬はどうしても細々してしまうので「無印良品」のPPケースやかごで仕分けをしました。
右下に並んでいる白い箱は「セリア」のたばこケース。パカッと開いて絆創膏や頭痛薬などを種類別に入れられて便利です。
| <本棚の収納見直しポイント>
◎ 本棚をブックギャラリーに見立ててきれいに並べるとスッキリ
◎ 書籍はかご1個と決めて増殖を防ぐ
◎ 薬の収納は細かく仕切ると見やすく、わかりやすい
書斎の文具はトレイを活用
最後にご紹介するのは書斎です。
見直し前、荷物置き場でしかなかった洋室を必死で片づけ、デスクを置いて仕事できる環境を作りました。
おかげで仕事だけでなくごはんを食べたりお茶したりと、お気に入りの場所になりました。
私の仕事といえば、必要なのは文具。それまでは家のあちこちに散らばっていた文具を古道具の書類ケースにまとめる方法を思いつきました。
書類ケースは1段が狭いのですが、「ダイソー」のアルミトレイを使うことでバラバラの文具を種類別に分け、1段ごとにトレイを差し込むだけ。
中身の一部はこんな感じで、「書くもの」「貼るもの」「スタンプ」などアイテム別に仕分けします。
使うときはトレイごと引き出せるから、使い勝手もバッチリ。収納の様子はこちら。
仕事で携わった雑誌はりんごの木箱へまとめています。大きな本棚がなくてもスッキリ収まって、古道具との相性もいいんです。
りんごの木箱はプリンターの台としても活躍。
かごの中には、インスタグラムの撮影で使っている三脚やアーム型スタンドを収納しました。
| <書斎の収納見直しポイント>
◎ 文具はトレイを使ってアイテムごとに収納
◎ りんご箱はいろんな収納につかえるマルチアイテム
◎ かごを使うとインテリアになじむ
いかがだったでしょうか。
すべてに共通してやったことは、
* * *
① いったんすべて出す
↓
② 使わないものは処分する
↓
③ 種類別に分ける
↓
④ モノにあった収納方法を考える
* * *
という流れです。
また、「どうやったら、かわいくなるかな?」と考えることがモチベーションになりました。
見える場所はインテリアになじむように、普段見えなくても、開けたらうれしくなるような収納が私にとってのゴール。この調子で、まだできていない箇所も見直しを続けたいと思っています。
何かしらみなさんの参考になればうれしいです。
〈撮影・文/大野祥子(https://www.instagram.com/shosworks/)〉
大野祥子(おおの・しょうこ)
フリーランスでインテリア雑誌のライター&編集を行う。おもな活動は「暮らしのまんなか」や「Come home!」など。全国を取材で回るのが大好きな、京都生まれの京都育ち。インスタグラムで団地暮らしや日々の見直しを発信するうち、1年でフォロワーが4万人に。
インスタグラム:@showsworks