• フランス人の普段の食生活は実に質素です。普段は、パスタだけ、サラダにチーズだけ、スープにパンだけというのがほとんどで、料理ではなく、むしろじっくり時間をかけて「食を楽しむ」ことを大切にしています。ひと皿に前菜、主菜、デザートなどすべてのせて、ちょっとカフェ風、おべんとう風にワクワクするような小さなフルコースを考えてみました。

    おしゃれなカフェのひと皿ごはん

    パリの朝食というと、カフェオレとクロワッサンが定番です。ランチもバゲットサンドイッチやパスタなどシンプルなメニューが多いなか、ちょっとおしゃれなカフェやサロン・ド・テでは野菜たっぷりのサラダプレートやスーププレートが人気を集めています。

    明るい陽射しが注ぐカフェのテラス席で、朝食やブランチ、ランチをゆっくりと楽しむようなイメージでメニューをそろえました。一つひとつは、身近な材料で簡単に作れる料理ばかりなので、普段の日でも気軽に楽しめます。

    たっぷり野菜のスープでひと皿レシピ

    きちんと野菜を食べたい日のプレートです。ブイヨン味のスープに、ピストゥ(バジルのペースト)で香りとコクをプラス。パンとサラダとフルーツを添えました。

    画像: たっぷり野菜のスープでひと皿レシピ

    ミニトマトとモッツアレラチーズのサラダ

    彩りもよく味の濃いミニトマトとモッツアレラチーズ、ロケット(ルッコラ)の組み合わせ。大きいチーズなら、スライスしてトマトと同じ大きさに。

    INGRÉDIENTS 材料(2人分)

    ● ロケット(ルッコラ)1パック
    ● ミニトマト5~6個
    ● モッツァレラチーズ1/2個(50g)
    ● 塩・こしょう各適量
    ● オリーブオイル適量
    ● 白ワインビネガー適量

    Recette 作り方

     ロケットはさっと洗って水気をきる。トマト、チーズとともに食べやすい大きさに切って、器に盛り付ける。

     塩、こしょう、オリーブオイル、ワインビネガーをふる。


    たっぷり野菜のスープ

    温めなおすと味がなじんでさらにおいしくなるので、前日に作るのがおすすめ。ピストゥではなく、トマトを多く入れたり、牛乳を入れたりと味替わりも楽しめます。

    Ingrédients 材料(2人分)

    ● トマト1個
    ● さやいんげん10本
    ● にんじん1/2本
    ● 玉ねぎ1/2個
    ● セロリ1/2本
    ● ブイヨンキューブ1個
    ● 塩・こしょう各適量
    ● ローリエ1枚
    ● ピストゥ(バジルのペースト)適量
    画像: ピストゥ:イタリアではジェノヴェーゼと呼ばれ、バジルのペーストと松の実、オリーブオイルで作ったペーストのこと。パスタソースとして使われています。

    ピストゥ:イタリアではジェノヴェーゼと呼ばれ、バジルのペーストと松の実、オリーブオイルで作ったペーストのこと。パスタソースとして使われています。

    Recette 作り方

     トマト、にんじん、玉ねぎは小さな角切りにする。セロリは筋を取り、さやいんげんはなり口の部分を切って同様に切る。

     鍋にとひたひたになるくらいの水(材料外)、ローリエを入れ火にかける。煮立ったら、ブイヨンキューブを加え、弱火で30分煮る。

     塩、こしょうで味を調える。

     器に盛る。好みでピストゥを加える。

    Dressage d'assiette 盛り付け

    皿にのそれぞれの器に入れたスープとサラダをのせる。軽くトーストしたいちじくのパン(市販品)と好みのフルーツを添える。

    <料理・スタイリング・撮影/マリコ・デュプレシ>


    画像: たっぷり野菜のスープ

    Mariko Duplessis マリコ・デュプレシ
    製菓学校卒業後、都内洋菓子店でパティシエールとして勤務。1994年に渡仏し、リッツ・エスコフィエ校で再びフランス菓子を学び、ル・コルドン・ブルー・パリで料理コースを卒業する。ホテルブリストル、タイユバンで研修を積む。98年結婚。フランス人の夫との間に一女。2003年、パリにオープンしたサロン・ド・テ「マミ・ガトー」は待つのが嫌いなフランス人が連日行列をなすほどの人気店となる。

    Mamie Gâteaux マミ・ガトー
    バリ6区にあるサロン・ド・テ。ランチには野葉たっぷりの料理、ティータイムにはお手製のスイーツを各種揃えている。
    https://mamie-gateaux.fr/



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