「へそ祭り」とコスプレでお腹を出さないマタニティー撮影
マタニティーフォトを撮ってきました。知り合いの方がスタジオを経営していて、こんなのできるよと教えてもらったからです。
私たち夫婦は、本当に写真を撮りません。桜を見に行っても見てるだけ。ゴハンを食べに行っても食べてるだけ。
写真を撮るというカルチャーがまだ我々の元にはやってきてないのかな? と思うほど、携帯のフォルダーには2人の写真がありません。
めんどくさいっていうのと、写真撮られるのが嫌いっていうのがあるんですよねぇ。仕事でも写真を撮る機会は多いですが、やっぱり苦手です。
物心着いた頃には携帯が当たり前にあって、それで日常的に写真を撮っていた世代は、撮るのも撮られるのも上手ですよね。羨ましいです。アタイたちはダメよねぇ〜
そんなことをうだうだ言っているくらいなら、ちょいと努力しなさい! と思いはじめました。
めんどくさいけど、いずれ振り返る時に大事だよ。子どもが産まれたら、写真を見せて話してあげるとすごい喜ぶよ。なんてアドバイスも頂いて、重い腰をあげました。アルバムに写真がないのは悲しいですもんね。
マタニティーフォトといえば、お腹を出して、淡い色合いでドレス着てお腹を愛でる。みたいなイメージがあったんですが、お腹は出したくないなぁと思っていました。
出せるような代物じゃないというか、あんなにキレイじゃないんですよね。妊娠線も出ちゃってるし、なんかうぶ毛も濃くなってるし、へそも垢が溜まりやすくなっちゃってるし、なんて言うんですかね、良く言えば野性味が溢れ過ぎてるといいますか、単純に言えば汚いといいますか。
ということで、旦那さんの案で北海道は富良野の祭り「へそ祭り」で撮ることにしました。
「へそ祭り」とはお腹を顔に見立てて絵を描いて、街を練り歩くお祭りで、そのユニークな絵柄に心惹かれていました。ドラマ「北の国から」でも出てきましたよね。
なぜか旦那さんの方がやる気マンマンでお腹に絵を描き、私はTシャツに顔を描いて撮影しました。
「こんなマタニティーフォトは初めてです。」と言われながらも、ノリノリで撮影できました。出産は祭りだ、というメッセージも込められそうです。ムリヤリ意味付け!
もう1パターンは「魔女の宅急便」のパン屋のおかみさん「オソノさん」が、妊婦さんという設定ということもあって、オソノさんのコスプレで撮らせて頂きました。ジブリ作品大好きなんです。
大の仲良しのお友達、女芸人のまぁこさんと、ニッチェ近藤ちゃんも来てくれて、2人もコスプレしてくれて、さすが芸人です。ノリノリで役になり切って撮ってくれました。
結婚式も出来ず旦那さんと二人のウエディング写真はありましたが、お友達と撮った写真はなかったので、本当に良い記念になって嬉しかったです。
これはマタニティーフォトなのか、コスプレ写真なのかと言われれば、「はて?」という疑問は残りますが、楽しい体験ができて、我々の写真嫌いも克服できたような気がしました。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。