• 「自分と向き合う」ツールとして、リーディングや大人と子どものドローイング教室、ジュエリー制作などの活動を行っている花里由音香(はなざとゆねか)さん。「宇宙のインターネット」と呼ばれるアカシック・レコードとつながって、「子どもの感性を取り戻す」という、花里さんのリーディングについてのお話を伺います。

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    「おまもり」の語源は“見守る”だそうです。私が私らしく、居心地よく生きるための「おまもり」を分けていただきに、大段まちこ(フォトグラファー)&井尾淳子(フリー編集者)の二人が、心とからだを整える魔法使いのような人々を訪ねます。

    おまもりルームより
    ふっくらとした愛を込めて。

    自分と向き合い、自分を探る

    大段:アカシック・レコードとは、子ども時代の柔らかい感性を取り戻すための扉、と教えていただいて、納得しました。

    井尾:すると、「こうしなければならない」「これはしてはいけない」といった、大人や社会の常識、刷り込みのない、本来の自分に戻ることができる、と。

    花里:はい。その通りです。自由な心を持っていた自分を取り戻して、自分が本当はどうしたいのか、内省する時間を過ごしていただきます。「自分に向き合って、自分のことを深く探る」というのが、私のリーディングになります。

    井尾:なるほど。だんだん、わかってきました。他人や周囲のことをどうするか、を知るのではなくて、あくまでも「自分」が主体になっていく時間なんですね。

    花里:そうです! アカシック・レコードにアクセスして行うリーディングは、いろいろな方が、それぞれのスタイルでやっておられると思うのですけれど。私は自分のリーディングについては、「コスミック・リーディング」と名付けてやっています。

    画像: 写真は、花里さん。リーディングのセッションや、お絵描き教室を開催するアトリエを住居の一角にリノベーションし、現在小学校3年生の一人娘と二人暮らし。

    写真は、花里さん。リーディングのセッションや、お絵描き教室を開催するアトリエを住居の一角にリノベーションし、現在小学校3年生の一人娘と二人暮らし。

    「自分で感じること」の大切さ

    井尾:ふむふむ。では、花里さんの行う「コズミック・リーディング」について、さらにくわしく知りたいです。

    花里:はい。まず、アカシックレコードにアクセスして、クライアントの方にとってはもう不要な、不純物のようなものがないかを見ていきます。……というと、ちょっと怪しげに聞こえるかもしれませんが……。不純物を見つけたら、埃をはらうようなイメージで、その方のエネルギーのお掃除をします。曇った窓を磨くような、そんな感じに近いかもしれません。

    ふたり:へぇ~!?

    井尾:すると、どうなるんですか? 

    大段:そして、その不要なものとは?

    花里:そうですね。うーん、たとえばですが、「私って、まわりからどうみられているんだろう?」とか、「私って、ちゃんとできていないんじゃないか」「嫌われているんじゃないか」など、外から見た自分が気になってしまって、ネガティブな気持ちになってしまう……ということはありませんか? あと、いつも同じような悩みにぶつかってしまうとか。

    ふたり:あるある!

    井尾:わかります! 人の悩みの多くは、きっとそういうことではないでしょうか。自分について、まわりの評価を基準に考えてしまう。

    大段:ですよね。いいか悪いか、は別として。

    花里:そうそう。でも、その「まわりの評価」って、じつは不要なものなんですよ。それよりも必要なものは、「じゃあ、自分自身はどう感じているの?」とか、「私はどうしたいの?」ということ。つまり、他人軸ではなくて、自分自身の気持ち、自分軸に心を持っていくことなんです。エネルギーをお掃除することで、見えなくなっていた自分の心が、よく見えるようにしていく、というとわかるでしょうか?

    画像: 「自分で感じること」の大切さ

    他人軸から、自分軸へ

    井尾:私も、そんなエネルギーのお掃除をしていただきたい!

    大段:(笑)。

    花里:エネルギーの掃除をした後は、ご自身の本当の気持ちに向き合っていただきます。私もかつては、まわりの目ばかり気になってしまう方だったんです。でも、自分でアカシック・レコードにアクセスするようになってからは、ちょっと変わりましたよ。

    大段:そうなんですか。それは、どんなふうに?

    花里:悩みごとがあると、これまでは占いとか、目上の人に相談するとか、答えを外に求めていたんです。それこそ「他人軸」でした。でも、いまは自分で自分に聞くようになったんです。「今、私はどうしたらいいと思う?」というように。リーディングの場でも、実際にご自身の言葉でご自身に、いろいろと質問をしていただくようなかたちで進めていきます。

    大段:よくわかります。私はわりと普段から、自分に問いかけてみることが多いかもしれません。「さぁ私、これからどうする?」とか、ひとり言みたいな感じなんですけど。

    花里:そうそう、まさにそんな感じです! 「アカシックレコードにアクセス」というと、何やら難しい、何ならちょっと怪しいものに見られることもあるんですけど(苦笑)。大段さんが日常でやっておられることに近いと思いますよ。

    井尾:なるほど……。そうやって自分に問うてみると、自分が答えを出してくれる? 

    大段:私の場合は、ふわっとアイデアが浮かんだりすることはありますねぇ。

    花里:自分の直感を信じるというか、アンテナを敏感にする練習、と言い換えることもできるかもしれません。

    井尾:たしかに、まわりの評価とか外の情報にばかり気を取られていると、自分の本当の気持ちとか感情って、だんだんわからなくなっていきますよね。

    画像: 他人軸から、自分軸へ

    「腑に落ちる」という感覚を取り戻す

    井尾:もし自分で自分に問いかけてみて、何か答えが浮かんできたとしても、「それって、自分に都合のいいように考えているだけじゃないの?」とか「妄想じゃないの?」と思ってしまうことはないでしょうか。

    大段:きっと、「腑に落ちていない」と、そうなってしまうように思います。

    花里:はい。その「腑に落ちる」という感覚が、とても大切だなと思っています。頭で考えて、「これはやっておいたほうが得だな」と自分を納得させようとしても、心が動かないことってありますよね。それで、自分のお尻を叩くように、仕方なくやる、とか。反対に、どれだけ人に「やめときなよ」と言われても、勝手に心が動いてやってしまう時って、頭は空っぽだと思うんです。

    井尾:あぁ、その感覚はなんとなくわかります!

    大段:そういうときは、自分に聞いて湧いてきた答えも、違和感なく入ってくるのだと思います。

    花里:おっしゃる通りです!

    大段:きっと花里さんのリーディングは、軸がブレそうになった時、自分の軸を取り戻す助けとなってくれるものなんでしょうね。頭で考えすぎている自分を取り戻すためのもの。

    花里:ありがとうございます。そういって下さって、うれしいです。私も、じつはもっと自己肯定感みたいなものを手に入れたくて、この活動を始めたくらいですから。

    ふたり:そうなんですか~(しみじみ)。

     

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    花里由音香(はなさと・ゆねか) 
    大阪生まれ。京都精華大学美術学部 版画科卒業。中学美術教師として6年勤務したのち、ジュエリーの創作活動、展覧などで表現を始める。子育てをしながら創作活動を続ける中で、夫が難病を発症、わずか1年の闘病で逝去。大切なものを失ったことから、自分の内面を見つけるため、アカシック・リーディングをはじめとするスピリチュアリティの世界について学びはじめる。2019年に「アトリエ YAIRO」をオープン。アカシック・リーディングのほか、子どもと大人のためのお絵かき教室を主宰、ジュエリー制作と販売など、幅広く活動中。 
    リーディングやドローイング、ワークショップ、ジュエリー販売等の詳細は
    https://www.hanazatoyuneka.com



    大段まちこ(おおだん・まちこ)
    フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。共著に『花と料理』(リトル・モア)などがある。
    http://odanmachiko.com/

    井尾淳子(いお・じゅんこ)
    フリーライター&編集。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。



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