• 悩みがある時、不安を感じたとき。「自分はどう感じている?」「本当はどうしたい?」など、「自分に聞いて、自分で決める、その手助けをするのが私のリーディングです」と教えてくれたのは、大阪・高石市で活動中の花里由音香さん。自分をよりよく知るヒントについて、お話を伺いました。

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    「おまもり」の語源は“見守る”だそうです。私が私らしく、居心地よく生きるための「おまもり」を分けていただきに、大段まちこ(フォトグラファー)&井尾淳子(フリー編集者)の二人が、心とからだを整える魔法使いのような人々を訪ねます。

    おまもりルームより
    ふっくらとした愛を込めて。

    画像: おまもりルーム | 心とからだを整える。
第20回 自分自身を“おまもり”にする方法~花里由音香さんのアカシック・ストーリー
大段まちこ×井尾淳子

    スピリチュアルも、自己流でいい

    花里さんの行うリーディングは、「自分を深く探るツール」「直感を鋭敏にするための練習」とお聞きして、「なるほど!」と納得した私たちでした。

    大段:花里さんのリーディングは、自分との対話の時間なんですね。

    花里:そうですね。「自分で自分に聞くと、答えが出るんですよ」というと、「それ、本当なの?」と抵抗を感じる人も少なくないですが、最近は時代が変わってきているな、と思うことが増えてきたんですよ。

    井尾:と、いいますと?

    花里:私のリーディングの説明をして、「ご自身で、ご自分に聞いてみますか?」とお尋ねすると、以前は「いえ! 私にはそんなことは無理です!」という方が主流だったんです。ところがコロナ禍以降は打って変わって、「自分でやってみたいです」とおっしゃる方が増えてきました。

    ふたり:へぇ~~~!

    大段:手づくりなど、衣食住のジャンルには、自分で出来たらいいことってたくさんありますよね。それと同じですね。スピリチュアル的なものだって、自分で出来たらいいように思います。

    井尾:たしかに。自家発電できたら、お金もかかりません(笑)。

    花里:そう、本当に(笑)。

    画像: スピリチュアルも、自己流でいい

    自分をおまもりにしたい

    大段:ところで、花里さんはなぜ、そういったリーディングの活動をしていこうと思うようになったのですか? きっかけをお伺いしたいです。

    花里:じつは結婚10年目の時、夫が難病を発症して、わずか1年の闘病で他界したことがきっかけになりました。その時、自分自身がとても揺れてしまったんです。

    井尾:そうだったのですね。

    花里:いまはもう、大丈夫ですよ。でも当時は、心とからだがどんどん離れていくのを感じました。からだは擦り切れるほど疲れているのに、「まわりに心配かけるから、平気なフリをしなくちゃ」「まだまだ頑張れるよ! いけるよ!」と、心はなかなか休ませてくれないんですよね。

    ふたり:(無言でうなづく)

    井尾:きっと、大人になる過程で刷り込まれた、「こうしないといけない」というもののせいですね。

    花里:本当にそうでした。そういう時の依代(よりしろ)として、モノや人、占い、宗教的なことなど、助けとなるものはいろいろありますよね。そして、それが悪いとも思いません。でも私は、「ここからはもう、自分自身で生きたい!」と強く思ったんです。自分で生きるには、自分を頼りに、自分で生き方を決めて、立ち上がるしかないなと思って。

    大段:それで花里さんは、自分で活動を広げていく、と決められたんですね。

    花里:はい。ずっと「スピリチュアルっぽいことなんて、私は興味ないから」というスタイルでいながらも、本当はとっても関心があったんです。でも勇気がなくて、なかなか一歩を踏み出せずにいました。そうこうしているうちに夫があっという間に亡くなって、後悔しない生き方について、とても考えさせられました。「本当にやりたいことを、後回しにしていてはダメなんだ」ということを教わった気がして。そしてご縁もあって、アカシック・レコードにアクセスして、リーディングを行う方と出会いまして。その方のもとで学ばせていただいて、そこからマスターコースの勉強を始めたんです。

    井尾:なるほど……。この連載のタイトルの“おまもり”でいうと、花里さんは、自分を最強の“おまもり”にされたんでしょうね。

    花里:あぁ~、きっとそうですね! 自分は自分のことを絶対に裏切らない、最強の相棒ですから!

    画像: 自分をおまもりにしたい

    自分とつながる方法は、いろいろ

    井尾:悩んだり迷ったりしたとき、自分自身に聞いてみて、そこで感じたことを「やってみよう!」とシンプルに思えたら、「スピリチュアル」というカテゴリーじゃなくても、どんなことでもいいのかも? とも思えてきました。

    花里:私が伝えたいのは、まさにそういうことなんです。「自分とつながる手段は、いろいろあるんですよ」ということ。

    大段:わかります! リーディング以外に行っていらっしゃるドローイング教室やワークショップも、自分とつながる手段でしょうか?

    花里:そうです。「大人と子どものお絵かき教室」として、いろいろなワークショップを行っています。たとえば、思い出のものや写真を絵にしたり、カレンダーにしたり。生徒さんがしたいこと、ピンとくるテーマで、その都度やっていきます。

    大段:楽しそう~。

    画像: 自分とつながる方法は、いろいろ

    花里:雑誌をめくって、好きな写真を切り貼りするコラージュもありますよ。完成したものを見ながら、みなさんでディスカッションすると、自分の内面に気づくきっかけになるんです。「地名が多いから、旅がしたいのかもね」とか、「今、淡い色に惹かれているみたいですね」とか。

    井尾:たしかに、自分の気分を客観的に観ることができますね。なるほど。 

    大段:自分の興味が浮き彫りになって、自分を知るヒントになりそうです。

    花里:「きれいにつくらなければ!」と頭で考えないで、好きな色を塗ったり、ペタペタ貼ったりするのが気持ちがいいんですよね。今日、お二人には、「デカルコマニー」というお絵描きの技法を体験していただきたいなと思っています。とっても簡単で、半分に折った画用紙の間に好きな絵の具をちょんちょん置いて、ぺたっと挟んで広げます。上から圧力をかけることで、絵具が押しつぶされて広がって、意図しないかたち、色合いが発見できるんです。

    ふたり:わー! やってみたい! 

    井尾:「デカルコマニー」という名前は、初めて聞きました。

    花里:フランス語の「dйcalguer(転写する)」が由来だそうです。筆も使わないので、難しく考える必要がないのが、またいいんですよね。水を垂らすとか、垂らさないとかも直感で。

    大段:それもまた、直感を磨く練習ですね。

    画像: 写真は、私(井尾)が購入した花里さんデザインのジュエリー。オパールのペンダントトップと、クォーツのイヤリング(桐箱に入れて送られてきます)。クォーツは、ともするとブレそうになる軸を整えてくれるおまもりになるのだそう!

    写真は、私(井尾)が購入した花里さんデザインのジュエリー。オパールのペンダントトップと、クォーツのイヤリング(桐箱に入れて送られてきます)。クォーツは、ともするとブレそうになる軸を整えてくれるおまもりになるのだそう!

     

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    花里由音香(はなさと・ゆねか) 
    大阪生まれ。京都精華大学美術学部 版画科卒業。中学美術教師として6年勤務したのち、ジュエリーの創作活動、展覧などで表現を始める。子育てをしながら創作活動を続ける中で、夫が難病を発症、わずか1年の闘病で逝去。大切なものを失ったことから、自分の内面を見つけるため、アカシック・リーディングをはじめとするスピリチュアリティの世界について学びはじめる。2019年に「アトリエ YAIRO」をオープン。アカシック・リーディングのほか、子どもと大人のためのお絵かき教室を主宰、ジュエリー制作と販売など、幅広く活動中。 
    リーディングやドローイング、ワークショップ、ジュエリー販売等の詳細は
    https://www.hanazatoyuneka.com



    大段まちこ(おおだん・まちこ)
    フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。共著に『花と料理』(リトル・モア)などがある。
    http://odanmachiko.com/

    井尾淳子(いお・じゅんこ)
    フリーライター&編集。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。



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