焼酎や泡盛などに使われる、黒色の麹菌でつくった「黒麹」。発酵過程でクエン酸が発生する特徴があり、甘酒にするとさわやかな酸味を感じます。りんねしゃ・大島幸枝さんのおすすめは、この黒麹でつくった甘酒に、フルーツを漬け込んでいただくというもの。好みの果物を半日漬け込むだけで、果物のフレーバーが甘酒に移り、まったく新しい味わいになります。今回は、2021年6月三重県多気町にオープンした「VISON」内の「本草研究所RINNE」でも人気のメニュー、黒麹フルーツポンチのつくり方を教えていただきました。
黒麹フルーツポンチのつくり方
材料(つくりやすい分量)
● 黒麹の甘酒 | 100mL(*) |
● 漬け込み用の果物 | 100g(※) |
● 盛り付け用の果物と白い甘酒 | お好みで |
* 黒麹の甘酒のつくり方
材料(つくりやすい分量)
黒麹……300g
水……400mL
つくり方
1. ボウルに黒麹と水を入れ、よく混ぜ合わせる。
2. 炊飯器の保温モードやヨーグルトメーカー等を60℃に設定して保温する。(炊飯器を使用の場合は、保温ボタンを押して蓋を開けて、麹が乾燥しないように濡れタオルをかぶせておく)
3. 保温開始から2時間後にふたを開けて全体をよく混ぜる。その後も1、2時間に1回混ぜる。(3〜4時間ごろまではボソボソとし、通常の甘酒よりも水分が足りないように感じるがそのままに。)
4. 7時間保温したら、甘酒の原液のできあがり。
※ 漬け込むフルーツはいちご、バナナ、キウイフルーツ、パイナップルなど、好みのものをなんでも。生のフルーツはもちろん、缶詰でもOK。
つくり方
1 チャック付き袋等に黒麹の甘酒を入れ、カットした果物を加えて常温で半日ぐらい寝かせる。
2 1を冷蔵庫でよく冷やしたら皿に注ぎ、カットした盛り付け用果物を添えていただく。好みで白い甘酒大さじ1程度を加えてもおいしい。
大島幸枝(おおしま・さちえ)さん
愛知県津島市で40年以上愛され続ける自然食品店「りんねしゃ」の2代目を担う。天然の防虫菊の成分を生かした「菊花せんこう」をはじめとするオリジナルの雑貨も人気。2021年6月に三重県多気町の「VISON」内には新店舗「本草研究所RINNE」がオープンした。
http://www.rinnesha.com/
〈撮影/千葉亜津子 取材・文/玉木美企子〉