私たちの母校「国立台北芸術大学」
こんにちは、ナビゲーターの陳小爵(チェン・シャオジュエ)です。
今回ご案内するのは台北メトロ「レッドライン(中国語名:淡水線)」。
台北101や中山、士林(しりん)など、観光客に人気のスポットを通っているので、とても便利です。
まずご紹介するのは私ともうひとりのデザイナー・芝瑞の母校「国立台北芸術大学」。レッドライン「關渡駅」から徒歩15分くらいのところにあります。
見晴らしのよい丘の上にある「国立台北芸術大学」は、キャンパスがとても広くて、学生のための舞台設備だけでなく、一般にも開放されている美術館まであります。
環境は最高なのに学生の数がとても少なくて、大学の生徒全員が集まっても1枚の集合写真に収められるくらいなんですよ。
休日は多くの人がピクニックに訪れ、台北の街が一望できる夜景も人気で、学生がいる平日より休日の方が人がいる感じがします。
私たちはいまでもロケーション撮影をしたり、海外から来た友人を連れて案内したりと、よく帰っている場所です。
私たちのおすすめはプール。いまは改修中ですが、この大学はプールが最高でゲストも利用できるので、日本の皆さんにも遊びに来てもらいたいです。
国立台北芸術大学
所在地:台北市北投區學園路1號
電話番号:02-2896-1000
※プール利用は学生優先なので、事前に確認するのがおすすめです。
士林で見つけた、「不思議な坂」
陽明山のふもとに広がる士林エリアは、国立故宮(こきゅう)博物院や、士林官邸などの観光名所がある閑静な住宅街です。
テンモアは創立初期からずっとレッドラインの「士林駅」から徒歩15分くらいの場所にオフィスがありました(一度、日本人観光客の方がオフィスを訪ねてきてくれたことがあって、びっくりしました!)。いまのオフィスは同じくレッドラインの「大安駅」近くにあるので、レッドラインにはご縁がありますね。
そんな士林の道端で、突然見つけたのがこの「不思議な坂」。
士林(しりん)で見つけた、「不思議な坂」
芝山駅そばの「台湾戲曲(ぎきょく)センター」
中華圏の伝統文化「戲曲(ぎきょく、Chinese OperaやTraditional Dramaとも呼ばれる)」を継承し、伝え続けている「台湾戲曲センター」が、レッドラインの「芝山駅」近くにあります。
2018年の秋冬に発表した「大襪海(ダーワーハイ)」シリーズのカタログ撮影をしたのが、この場所です。
私たちはよく戯曲を観に行きますが、言葉がわからないのと、動きひとつひとつに意味やルールがあるので、まだ完璧には理解できていません。
大学時代のクラスメイトや先生たちが好きだったので、よく見方を教えてもらっていました。台湾にも政府によって育成が行われているチームがあるので、応援したいですね。
台湾戲曲センター
所在地:台北市士林區文林路751號
電話番号:02-8866-9600
営業時間:演目によって異なる
象山のふもとにある「象山公園」
このレッドラインの始発駅は、台北101駅のお隣にある「象山駅」。
およそ30分ほどで気軽に登れる「象山」は、頂上から台北101や台北市街地が一望できる大人気スポット。
その登山口までも徒歩でアクセスできる「象山駅」に隣接しているのが「象山公園」です。
ちなみに、台北にはこちらの象山のほか、虎山、豹山、獅山の「四獣山」があります。
象山は私たちの高校「松山高校」が行くお決まりの山という意味で「校山」と呼ばれていて、高校入学当時にクラスメイトたちと一緒に登る行事がありました。
象山公園
住所:台北市信義區信義路五段150巷
私たち「+10・テンモア」のシティライフを、台北メトロ「レッドライン」沿いにご紹介しました。空想旅行をお楽しみいただけたらうれしいです。
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「+10・テンモア」と「JUBILEE」のコラボレーション「イシンデンシン」
台湾の靴下ブランド 「+10・テンモア」と、日本のテキスタイルブランド「JUBILEE」のコラボレーションアイテムが日本と台湾で同時発売(11月下旬ごろ)されます。
テーマは「オノマトペの研究」。
第一言語が異なるわたしたちにとって、大事なコミュケーションツールの1つである擬音語・擬態語。
「+10・テンモア」は日本語のオノマトペから、「JUBILEE」は台湾語のオノマトペから、それぞれにとっての外国語をお互いリサーチし、音の響きやある様態を靴下とテキスタイルに写しとりました。わたしが感じることを、あなたはどのように感じ、どう表現するのか。
実験が好きなわたしたちの実験的コラボレーション!
日本では、11月下旬から、通販サイト「Pinkoi」にて販売開始予定。
台湾では、11/19(金)~12/5(日)小器生活空間(華山店)ポップアップストアにて販売予定。
+10・テンモア
2012年に台湾で設立された靴下ブランド。日本語で紹介された書籍に『+10 テンモア台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界(トゥーヴァージンズ)』がある。2016年から毎年春夏には台湾に生息する海の生き物をモチーフにしたデザインを発表。4月15日に登場する2021年春夏の新作シリーズは『micro-』と題し、宇宙の中で孤独な物質はなく、アメリカの思想家ヘンリー・ソローが「野性の中に世界は保存される」と語っているとおり、すべてが関連していると説いている。
日本語オフィシャルサイト
https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp
日本からは通販サイト「Pinkoi」でも購入可能
https://jp.pinkoi.com/store/10moresocks
取材・文/近藤弥生子(こんどう・やえこ)
2011年2月より台湾在住の編集・ライター。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う「草月藤編集有限公司」を主宰。台湾で妊娠・出産後に離婚し、シングルマザーとして6年間過ごしたのち、台湾人と再婚。現在2児の母。ブログ『心跳台湾』で台湾での暮らしを綴っている。初の著書『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)amazonで見る 、新著『オードリー・タン 母の手記『成長戦争』 自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)amazonで見る が好評発売中。
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