• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、気分転換に出かけたショッピングモールでのステキな出会いのお話。

    か、かわいい!

    去年の終わり頃、コロナも落ち着いているしということで、友達が気分転換にドライブに連れて行ってくれました。娘も一緒です。

    遠出したいところですが、娘もまだ小さいので近場のショッピングモールへ。とはいえ、買い物と言えば近所のスーパーかドラッグストアにしか行っていない私は、とにかくこのお出かけが楽しみでした。

    画像1: か、かわいい!

    バスや電車では色々と気を使ってしまいますが、車なら安心。しかも気心知れている友達なら、なにかと融通効かせてくれるので、そこも安心でした。

    しかし、まぁ、いつものとおりと言えばいつものとおりなんですが、ショッピング中に娘が泣き出してしまいました。

    オムツを替えてミルクもあげましたが、ぐずぐず。眠いのです。ベビーカーに乗せておくと振動が気持ちいいのか寝てくれるので、友達と離れて、しばしあてもなくベビーカーを押していました。

    すると2、3歳くらいの女の子がベビーカーを覗いてきました。ベビーカーを押すようになって知ったのですが、子供って、みんなベビーカーを覗いてくるんですよね。

    高さ的にちょうど見えないから気になるのか、赤ちゃんが見たいのか、100%覗いてくるんです。

    画像2: か、かわいい!

    押していたベビーカーを止めると、女の子はまじまじと中を覗いて、「赤ちゃん。」と言いました。すると、たまたまなのかもしれませんが、娘が泣き止みました。

    私は思わず「わあ、ありがとう。お姉ちゃんが見てくれたら赤ちゃんが泣き止んだよ。」そう言うと、女の子の顔にはなんとも誇らしげな表情が。むふん。鼻をならして誇らしげな表情です。

    自分はお姉さんなんだ。この子を泣き止ませる力があるんだと。でも、それを決してひけらかそうとはせず自制している感じで、小さなおててをモジモジ。か、かわいい。2、3歳にして、こんな複雑な感情を持つようになるなんて。

    娘が泣き止んだので、お店に戻ってお買い物を始めると、また女の子の姿が見えました。明らかに私たちを探している様子です。近くにお母さんもいたので迷子ではなさそうですが、どうしたのかな? と思って見ていると、こちらに気づいて駆け寄ってきました。

    そしてまたベビーカーの中を覗き込むと、娘に向かってニタァと笑い、「バイバイ!」と言って走っていきました。

    か、かわいい! そっか、ちゃんとさよならしなかったもんね。ちゃんと「バイバイ」を言ってから、さよならするなんて、さすがお姉ちゃん!

    小さい子はお姉さんに学んで、小さい子がいるとお姉さんも学ぶんだなぁ。自分もそうだったなぁ、なんて思い出しました。

    久しぶりに自分の買い物も楽しめた上に、ステキな出会いがあったショッピングとなりました。

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    画像4: か、かわいい!

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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