• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。近づく春の気配を感じた白鳥さん、春に向けたベランダ菜園の計画に心を躍らせます。

    冬があるからこそ、花が咲くの

    「もうすぐ春だわ。」そう確信した晴天の日。テレビでは翌日の大雪予報が流れ続け、「自分の感覚ほどあてにならないものはないな。」と思った2月上旬。みなさんはいかがお過ごしですか?

    こちらは、夫が仕事でイタリアに旅立ち、1か月ほど留守にする関係で、自分の仕事は、たまにするくらい。まもなく6ヶ月になる娘と2人、家でまったりする日々です。

    画像1: 冬があるからこそ、花が咲くの

    いえ、まったりするのを楽しみにしていたんですが、ミルクにオムツにお風呂に寝かしつけに買い物に掃除洗濯……いつもの事をやっているだけなのに、アッ!という間に時間が過ぎていき、なんだか落ち込んできました。

    ゴハンなんか、夫がいないのをいいことに、玉子かけごはん、インスタント焼きそば、冷凍食品、菓子パンなど、サボりにサボっています。部屋も散らかり放題。

    なんか、なんかこう、うまく言えないけれど胸踊ることをやらないと、私ダークサイドに堕ちる可能性がある。ダースベーダー久美子になりたくない!

    そこで、大雪予報を無視して、私の身体が感じた春の気配を信じて、「そうだ、ベランダ菜園の計画を立てよう!」と、思い立ちました。

    やっぱり春と言ったらチューリップでしょ。球根を植えて色とりどりの花咲かせちゃおうかしら。と想像すると心が躍り始めました。

    そしたらびっくりです。球根って秋に植えるんですね……そして冬の間に根を伸ばして、春に花を咲かせる。根を伸ばす冬があるからこそ、花が咲くの。ステキ。いつかポエムにしたためたい。いや、そうじゃない。チューリップは無理ってことじゃないか。

    私にタイムトラベルの超能力があれば、今すぐ秋に戻って植えるのに。仕方がないですね。チューリップは諦めます。

    お花が無理なら野菜だ。と、切り替えることにしました。幸い、私はたくさんの種を持っています。2月に種植えしたら春先には苗が育つんじゃないの?

    画像2: 冬があるからこそ、花が咲くの

    うふふ。種コレクションを広げて、また驚きました。なんということでしょう。2月に種まきを推奨している品種が1つもないではないか! みんな春先に蒔くように指示が。私は、今やりたいのです。このモヤモヤした気持ちを土いじりで、発散したいのです。

    2月種まきの野菜だと、キャベツとジャガイモがよさげでした。心がキャベツとジャガイモに動いてしまったからには、絶対に種と種イモを手に入れて植えてやる。よし、明日ホームセンターに行ってこよう。ダメだ。忘れてました。明日は大雪予報でした。

    うまくいきそうでうまくいかない。いや、その前になかなか動き出せない。そんなもどかしさを感じながら、それでもしばし、春先のベランダ菜園の計画を立てることは、私の心に潤いを与えてくれました。

    ダースベーダー久美子になる前に、早く春になってね。

    画像3: 冬があるからこそ、花が咲くの


    画像4: 冬があるからこそ、花が咲くの

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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