正しく刺激するだけで、さまざまな効果を発揮するツボ押し。整体師の吉田佳代先生に、全身に300カ所以上あるツボのなかから‟やせる”ことに着目した‟やせツボ”を教えていただきます。今回は、湧泉(ゆうせん)を紹介。運動不足を感じている今こそ自分の健康と向き合うチャンス。ぜひ今日から始めてみてください。
(『やせる&不調に効く魔法のツボ』より)
【夜】におすすめ
老廃物や水分を排出し、デトックスさせる湧泉(ゆうせん)」
溜まった老廃物を翌朝スッキリ排出する準備
「湧」は湧く、「泉」は水源を意味していることから、「湧泉」は気の出入り口であり、経絡(けいらく)に流れる気や血、水の湧き出始めるところを表します。足指を曲げてグッと握ったときに一番へこむところにそのツボはあります。
このツボを刺激することで、腎臓の働きを活性化させ、体内に溜まった老廃物や水分、毒素を翌朝スムーズに排出するデトックス効果をもたらします。すると、体のむくみや便秘の解消にもつながります。
足裏は心臓から遠いので、血流が滞りがちな部位です。しかし、血流が悪いと老廃物が溜まったままのやせにくい体になってしまうので、足裏への刺激は欠かせません。
体が温まり血行がよくなっているお風呂上がりに行うとよいでしょう。
こんな症状の改善・解消にもおすすめ
● 足の冷えの解消
● むくみの解消
● 精神的疲れを癒やす
● 高血圧を下げる
● 血糖値の安定
● 腎機能の改善
● めまいの解消
● 気力・体力の回復
ツボの位置マップ
足指を曲げてグッと握ったときに、一番へこむところ。足裏を縦3等分したときに、指側から1/3の場所。両足にある。
見つけるポイント
足指を曲げてグーをつくったときに足裏にできるへこみ
ツボの押し方
1 床にあぐらをかいて座り、左足を少し前に出す。
2 左足を右手でつかみ、右手親指の腹をツボを当てる。
3 左手で左足を持ち、左手親指を2に重ね、息を吐きながらゆっくり7秒押し、息を吸いながら3秒かけてゆるめる。反対側も同様に行う。【左右 各5回】
イスに座ってもOK
イスに座り、右足に左足をのせて、同様に行う。
ダイエットの救世主に。5つのツボが「やせる」を助ける
やせるために刺激すべきツボとして提言する、‟やせツボ5”。その5つは、腕にある「曲池(きょくち)」、お腹にある「中脘(ちゅうかん)」と「関元(かんげん)」、顔にある「下関(げかん)」、足裏にある「湧泉(ゆうせん)」です。
この5つを正しく刺激すれば、無理な食事制限や過度な運動をしなくてもやせやすい体が手に入るのです。
特に、お腹周りの脂肪を落としたい人、むくみやすい人、便秘気味の人におすすめです。
本記事は『やせる&不調に効く魔法のツボ』(扶桑社)からの抜粋です
〈イラスト/黒川輝代子 画像デザイン/島村千代子 モデル/竹原桃子(SPLASH)撮影/林 紘輝(扶桑社)〉
吉田佳代(よしだ・かよ)
整体師。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経絡・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足つぼ療法および、全身オイル整体技術を開発。著書に『朝に効くツボ 夜に効くツボ』(日本文芸社)、『「足裏のゆがみ」をとればやせられる!』(青春出版社)、『足を温めると健康になる』(あさ出版)、『その不調、背中ストレッチが解決します。』(アスコム)、『たった10秒でやせるツボ』(SBクリエイティブ)などがある。
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長引く自粛生活により、体重増加に悩む人も多くなっています。また、ストレスなどで体調がよくないという人もしばしば。そんな体の状態が顕著に現れるのが「手足」です。
これまで約15年にわたり、延べ6万人以上の方の相談に乗ってきた整体師の吉田佳代先生。本書は、吉田先生の監修で、今回「天然生活web」で紹介しました“やせツボ5”のほかに、1日10秒押すだけで効果が上がる「やせたい部位別のツボ」「症状別の不調に効く反射区」を紹介しています。
吉田先生の施術を受けた多くの方が一番効果を実感しているのが、全身のツボと反射区に対するアプローチです。ツボと反射区を正しく刺激するだけで、血流がよくなり、体の中に蓄積されている不要なもの(老廃物)が外に排出され、むくみが取れます。また、血流がよくなることで、体温が上がり、内臓機能が活性化し、病気になりにくい体を手に入れることができるのです。
本書にあるツボや反射区を刺激して、健康的な体を手に入れましょう。