ピーマンの下処理

ピーマンの上下を切り落とし、縦にして広げ、種とワタを除く。
ワタをていねいに取り除くことで、ピーマン独特のくさみがとれて食べやすくなる。手でむしると水分が出てしまうので包丁を使う方がおすすめ。
ピーマンのきんぴらのつくり方

食材ひとつでできる手軽さがうれしい、ピーマンのきんぴら。調味料は味をみながら好みの量を少しずつ加えて。
密閉容器に入れて冷蔵庫で2~3日保存可能です。
材料(つくりやすい分量)

● ピーマン | 5個 |
● A | |
・ごま油 | 大さじ1 |
・しょうが(せん切り) | 大さじ1 |
● 三温糖 | 大さじ1と1/2 |
● 酒 | 大さじ3 |
● しょうゆ | 大さじ1 |
● 白ごま | 大さじ1 |
つくり方
1 下処理したピーマンを、内側から斜めに、5mm幅の細切りにする。斜めに切ると、炒めるときに味が入りやすい。


2 Aを鍋に入れたら中火で熱し、1を加えて炒める。全体に油がなじんだら、三温糖を加える。


3 ピーマンに照りがでてきたら、酒を回し入れる。味をみながら、しょうゆを加える。しばらく火を通して、汁気がなくなってきたら皿に盛り、白ごまをかける。冷蔵庫で冷やしていただいてもよい。



ピーマンのこと

ピーマンはとうがらしの品種のひとつですが、甘みがあり、カプサイシンを含みません。露地栽培の場合の旬の時期は、6~8月。緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、赤ピーマンは、緑色のピーマンが完熟したものになります。
ピーマンは栄養価が高く、ビタミンCとβ-カロテンが豊富に含まれていることが特徴。老化防止や免疫力アップ、がんの予防に効果を発揮するといわれています。とくに緑ピーマンは、抗酸化作用のある葉緑素クロロフィルを多く含み、不要なコレステロールを排出して、動脈硬化の予防にも役立ちます。
ピーマンを選ぶときは、緑色が鮮やかで、皮にハリやツヤのあるものを選びましょう。独特な苦みや青くささは、ワタをていねいにとりのぞき、繊維を断ち切る横切りではなく、縦切りにすることで和らげることができます。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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